【真田丸感想38話 昌幸】九度山・蟄居編ですら三谷劇場はまさかのコミカル!!

2016-09-29

真田丸 公式
今回第38話で、昌幸の命が尽きる…と分かっておりました。

ですので、もうドキドキでしたよね。
親父の最期がどのように描かれるのか?

ところで・この放送前に、私の母が尋ねてきました。

母:『昌幸はいつ死ぬの?』

かっこん:『九度山で死ぬよ』

母:『どうして死ぬの?』

かっこん:『寿命で死ぬよ』

母:『寿命ならいいじゃない』

…ううむ。

そういうことじゃないんだよなぁ…。

じつは、私も今まではそう思っておりました。寿命で大往生したのなら、と。

でも、今回。
真田丸で親父の性格を見続けてきて分かりました、
寿命で大往生するのが幸せか?といいますと…違いますよね。

では、本編の感想へ。つらつらと参ります。

舞台は九度山村。

高野山のふもと、九度山村の真田屋敷で一行は過ごすことになります。

村から一歩も出てはならぬ、とのこと。

村の衆は、真田一行を邪魔なよそ者とみなしている。長は長兵衛。

内記&きりちゃんはすっかり村の生活に馴染んでいますね。本来が上田の人間ですものね。

今回、真田の人間コメディも細かく描写されていましたね。
📌きりちゃん&源次郎・はるちゃん夫婦。
…番組ラストで、娘が居ましたよね。名前を『うめ』にしたのは史実でしょうか?だったら今回のエピソードに真実味が!(怖っ)
公式の人物紹介を見ますと、長女の名前が…ッ!! 春たん怖いよ~~!!

📌きりちゃん&サスケ。
サスケ:『素破(すっぱ)ですから!(キリッ(`・ω・´)』
2回目のは、藤井さんのアドリブなのかな。

…今回、沼田城が出ましたが、出浦については触れず…!
アッサリと復活しちゃってください、素破なんですから!(`・ω・´)

その後の信之

信之から九度山に書状が届きます。

『信幸⇒之』を見て、『幸』の字を捨てた、とショックを受ける昌幸。
源次郎に、
昌幸:『源三郎が捨てた『幸』の字をもらってくれんか』
昌幸:『真田…ゆき…のぶしげ…』

源次郎:『考えておきます』
どういう伏線なのか?、私はギャグのように受け取りましたが(笑)

一方で、沼田城。

薫は臥せったまま、と思いきや元気です。

春ちゃんvsきりちゃん、春ちゃんが禁断のセリフを…
春ちゃん:『これからも源次郎さまのこと、お願いしますね』
きりちゃんに告げます…が、この託す系のセリフは強烈な死亡フラグですよ!?

春ちゃんのなかで、(すでに死去している)梅ちゃんの存在が大きすぎる。

今回は、源次郎が苦労している描写が妙に細かかったですね。
私たちは、逝ってしまう親父の心理描写を1秒でも見たいのですが…そこ意味があるんだろうか…😅

そんな中でも、蟄居の年に長男が誕生。
子供ができる…『そんな気になっていた』ということは、案外・蟄居の年は気持ちがドン底に落ち込んでたワケではなかったようですね(下衆な勘繰り)

その後の上杉景勝

景勝、縁側でしょぼーーーーん(´・ω・`)としてます。
景勝しょぼーん(´・ω・`)定期。エンケンのこの心配になるような表情、大好きですわ…

結局のところ、

  1. 家康に謝罪をして。
  2. 所領が1/4に減俸されちゃいました★(てへぺろ)

この結末があるから『お館様は本気になられた』は名言なんですよねぇ。
お宅のお館様の本気がナンボのモンなんだ、というね)

昌幸は、上杉に頼るつもりでいたのでこれでその望みがハッキリとついえたと。

絶対に許さない家康

🌟蟄居から2年後、家康が征夷大将軍に

…ということで、徳川は祝賀ムードのはず。我らの赦免も遠くない‼️

昌幸:『上田へ帰るぞ‼️』
家康:『ならぬ。
昌幸:『ショボ━(´・ω・`)━ン』

🌟蟄居から4年後、息子に征夷大将軍の地位を譲る

…ということで、
昌幸:『赦免の最後の機会じゃー‼️』
家康:『くどい。
昌幸:『ショボ━(´・ω・`)━ン』

なに・このテンポの良いコメディタッチ(T▽T)⁉️
三谷先生、真田家で遊んでいらっしゃる(笑)

この場面をギャグにしてしまうのは、今後の真田の大河ドラマ史でも三谷先生だけではないでしょうか。恐るべきセンスに、わたくし戦慄しております。

一方で沼田城では。
松お姉ちゃん&薫が信之に向かい、言います。

松姉&薫:『家康に直訴すればどーにかなるんじゃね?』(⇦こういうノリ)

すると、颯爽と稲たんが登場。

鬼嫁:『わたくしが許しませんッ

信之がヘタな動きをしたら、家康の怒りを買い、真田がお取り潰しになってしまうと。
ごもっともな意見、良いヨメを貰いましたな…

この鬼神嫁には、さすがの真田のオナゴ達も黙るしかありません。
おこうも、すっかり稲たんと同調していますね。彼女も立派になられました(笑)

日和る昌幸。

2度めの赦免のチャンスを逃し、絶望する昌幸。

昌幸:『源次郎…ひょっとすると…わしらはもう、ここから出られんのかも知れぬな…』

すっかり老け込み、モゴモゴと惚けたようにつぶやく昌幸。
その言葉を黙って受け止める源次郎。

一方で、大阪城では秀頼が立派なイケメンに成長しました。
片桐・健在❗️…彼は唯一、老け込んでませんね(笑)

北条仕え、のちに徳川についていた『江雪斎』が、高野山の北条の墓参りついでに九度山に立ち寄ります。

源次郎の瞳の奥に、熾火(おきび)が見えると。後の伏線を宣言します。
江雪斎:『真田左衛門之助…❗️』と言い残し。

ですが・この時点では、私にはまったく源次郎にそんな描写を感じませんが…

堺さんの演技が穏やかなので、この冷静沈着なオトコが、今後の展開でどんな過程で激情に駆られてクーデターを起こすのか?想像もつきません。

さて。

長を筆頭に、村の衆が昌幸邸を訪ねてきます。
隣村とケンカがしたいので、昌幸に『戦の仕方を教えてくれ』とのこと。

その言葉を聞き、内記がニコニコと・とても嬉しそうな顔をします。殿の本領発揮だ❗️と。

昌幸はいつもどおり素早く戦略を唱えます…が、言葉を止めます。なぜか?

続けて、源次郎が『秀吉公の命令でケンカは禁止されてるからダメだよ』、と村の衆を諌めます。納得して帰る村男たち。

その場に残された3人。
『もはや昔の昌幸ではない』…と昌幸を眺めます。

内記の寂しげな表情がとても良かったですよね。
彼が一番近くで昌幸を見続けてきたために、感じるものが強かったろうから。

鬼神、退場。

いつも通りに沼田城に来ている義父殿。
2人の孫の面倒を見ているうちに、うっかりと手を切ってしまいます。そのキズをじっと見つめる忠勝。

駿府城(ですよね?)で、家康に隠居を申し出ます。

忠勝:『世は大平。平八郎の出番はありませぬ❗️』

この後、大坂の陣前で死去とナレ死されてしまいました。
義父殿、お疲れ様でした。
忠勝に関しては、良い時に亡くなられた、としか言いようがありませんね。

家康と秀頼

家康が上洛し、家康の建てた二条城で秀頼と謁見。
ついてくるなと止められたのに着いてきた加藤清正も一緒です。
家康は自分の威光を見せつけたかったところが、逆に秀頼に気圧されます。

そこで、秀頼は無視できない存在だと意識することに。
そして、ついでのように服部半蔵2世によって暗殺される加藤清正っ(T▽T)
こんな暗殺がアリなら、イクサなんてしなくて良いんじゃ…と、わたくし怯んでしまいました。
(イクサは、諸大名に戦力を見せつけるために必要な行事なのかな?)

昌幸と孫

春&源次郎の長男・大助が、村の子供にいじめられたと落ち込んでいます。
大助:『罪人の息子、と言われた』

源次郎:『父もジジ様も決して罪人ではない。流れでこうなっただけのこと。』

堺さんのこの言い方、これは笑うところなんですよね?(違います?)

昌幸が大助に近付き、膝をついて何かを伝えます。

昌幸:『今度なにかあれば、こうしろ』
と伝授した技がものすごく卑怯。ジジ様、きたねぇ‼️(T▽T)

昌幸:『ケンカに卑怯もなにもあるか❗️勝ったモン勝ちよ❗️』

と言い放つ昌幸は、往年の昌幸でしたね。この場に内記が居たら、泣いていたかもしれませんね。

源次郎:『私もむかし、(アレを)教えられた』

春:『役に立ちましたか?』

源次郎:『兄上に止められた、このやり方は卑怯だと。

さすがは兄上‼️、真田の良心(T▽T)‼️

その言葉の最中に倒れる父上。
シーンが変わりまして、寝床に臥せっています。
昌幸が目を開けると、源次郎に渡すものがあると。

『兵法奥義』と書かれた紙の束であり、彼が戦場で学んだことの全てがあるといいます。
蟄居中に書いたのでしょうか。それを源次郎に『お前にやる…』と。

昌幸:『願わくば、もう一度 戦に出たかった』

源次郎に『遺言だ、良く聞け』…と告げた内容は、いずれ豊臣と徳川がぶつかった際には、豊臣につけ、と。

徳川に勝つための、10年かけて考えた策がある、という昌幸。
その策は、ご都合主義でガバガバな気がするのですが😅、

昌幸:『負ける気がせん…❗️』と自信満々。
今際の際でも、いつものオヤジのノリを取り戻してくれましたね。

ひととおり話し終えると『疲れた…』

昌幸:『信濃に、帰りたかった…上田城へ…』

この言葉に、わたくし・いっきに涙が溢れてしまいました。
今度、上田城の眞田神社で昌幸の無念を思いつつ手を合わせようと思います。

強く手を握る源次郎。涙を流す内記。

馬が嘶き、蹄の音が聞こえてきます。臥せっていた昌幸は起き上がり、

昌幸:『お館様…❗️』

お館様キタ━(゚∀゚)━❗️
遠ざかる蹄の音と共に、昌幸は絶命しました。
信玄公の馬の背に乗せてもらい、去って行ったのか…。

昌幸が大往生し、38話は終了。

蟄居中の心境とは

今回の真田丸紀行は、和歌山県高野町にある『蓮華定院』というお寺。
九度山で、真田親子が通ったお寺とのこと…通った、というのはザックリした説明のようですね、以下の説明をどうぞ。

室町時代の終りに長野県小県・佐久地方の豪族と宿坊の契約が結ばれ、海野氏より出た真田昌幸は(その縁で蟄居先として)、当院に仮寓(仮住まい)し九度山に妻子を置いた。
幸村は大阪夏の陣に戦死したが、長野市松代に移った真田家の高野山における菩薩寺として保護された。…宿坊ネット様より抜粋引用

(高野山は女人禁制なので当初は九度山に妻子を置いたが、のちに昌幸たちは高野山を降りて九度山で共に暮らしたとのこと)
(蓮華定院が松代にある…と先日、真田宝物館の方から伺いましたが、こちらの分院ということかな?)

こちらのお寺には昌幸が生前に作った位牌があるそうで…。
昌幸、この地に没するという意はあったのですね。

信玄公・勝頼公親子の供養塔を作らせたということで、心穏やかにこの地で余生を過ごそう、と試みていたのでしょうか。

蟄居生活10年、だそうですね。
あんなに野心に溢れていたオヤジが、ムリヤリ生き方を変えさせられ、そのまま没するという無念さ。
それを思うと…なんとも。

真田丸では、そういった悲哀を出していませんでしたね。
(帰りたいと騒ぐ描写もありませんでした)

オヤジはやりたいことをやった(兵法奥義というカタチで、息子に自分の魂を託した)という、救いのあるものになっていた気がします。
自由奔放な父上に合掌。

来週から、いったいどのような展開が待ち受けているのか?
三谷先生の着想は意外性の連続なので、純粋に楽しみですね。

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