2022年とある地方都市で開催された、
伊沢拓司さん講演会『「楽しい」から始まる学び』の内容をザックリとまとめて紹介させていただきます。
今回の講演会の内容で『勉強に向きづらい子』が判明したので、記事の最後で考察します😃
もくじ
伊沢拓司さん講演会へ
今回、なぜ我が家が『伊沢さんの講演会』に行くことになったのか?
小5の長男が、昨年頃からTVのクイズ番組にハマった(数年前から流行ってますよね)
➡ 自然と伊沢さんに注目するようになった
➡ 毎晩、伊沢さんが率いるQuizKnockの動画を見るようになった
➡ 勉強への抵抗が少なくなり、中学受験を目指すほどになった
…というわけで、かっこん夫婦は『息子の進路に影響を与えた』伊沢さんのお話を直接、伺いたかったのです。
事前アンケートからの伊沢さん入場
まず、公演時間前に事前アンケートとして『伊沢さんへの質問』が受け付けられていました。
公演時間となり、会場の拍手で迎えられた伊沢さん。
ステージ上のスクリーンにパワポが表示され、伊沢さんが実際に操作しつつ、
まずは余談から始まって、本題へ。
『かっこん主観の意訳』なので、実際の内容とは相違があるかもしれません。興味がある方は、ぜひ講演会へご参加ください✨
勉強するのは何故ツライのか?
📌分からないことを勉強するのが、ツライ
📌知るための一歩目を、踏み出すのがツライ
📌教科書は、知らないことばかり書いてある
以上の理由👆で
勉強がツラくて立ち止まってしまうので、
『知る➡楽しいのループ』のPDCAサイクルをまわすのが困難である。
PDCAサイクルPlan(計画)➡ Do(実行)➡ Check(評価)➡ Action(改善)でループすることで進んでいくことができる循環サイクル
💡 ちなみに
伊沢さん率いる『QuizKnock』の動画は『最初の1歩をラクに踏み出せるようにしている』とのこと。
動画の2~3割が学び要素であり、残り7割は特に何もしてない。
勉強に『楽しい要素』を入れる
💡ではどう解決するか?
勉強のループが回るようにするためには『別の楽しい要素』を入れること。
具体的には『知るための一歩目』を楽しいと思わせる空間に入れる。
そうすれば、
・自然と一歩目を踏み出せるようになる
・知識に対してポジティブに踏み出せる
勉強を、楽しいと思えるツールの中に入れること。
PDCAサイクル伊沢さんが『アイ・アム・冒険少年』で無人島に行く理由も、そういう設定のためなのだそうな
…そうは言えども、実際のところ、
『楽しいから始まる学び』が適用できるものは非常に少ない。
それに適用できない勉強も、どうしてもある。
どうすればカバーできるか?
普段の地味で地道な勉強をどう楽しくできるのか?
伊沢さんの余談・伊沢さんは、小4からゲームソフト目当てで通塾を開始。ゲーム感覚で人と戦うのが楽しくなって伸びていった。…が、その勉強法を継続したことで、大学院で失敗したとのこと(競うことによる勉強法の限界があったということか)
・1歳で『アジサイしか言えなかった』のに、TV番組で誇張されてしまい『1歳にしてほぼ全ての植物が言える』とテロップを出されてしまったそうな。TVってコワイ😂
『負の要素』を具体的に考察する
勉強の『負の要素』を考えてみよう。
1⃣ めんどくさい
『知らない現実』を突きつけられるとツライ
『知らない状態』はストレスである
2️⃣ つかわなそう
『こんな勉強したって、何かの役に立つの?』
モチベーションがさがり、ヤル気が無くなる
習い終わって、実際に使ってみるまではムダかどうか?分からないじゃないか(➡就職してから使うかもしれない)
その時の状況で、使えるかどうか?で判断してはならない。
『役に立つどうかに価値があるのか』は、別なところにある。
たとえば将棋の世界…
一見すると役に立たなさそうな知識だが、プロになれば重要である。
知識の価値は『使えるか否か?』で計ることはできない。
ココでキッパリと『自分には必要がないから学ぶ必要はない』と悟ってしまえる子は、もう伸びることはできない(➡高校時代の数学のかっこんである…)
学びの価値は、
使えないと思いながらも、いかにして勉強するのか?
3️⃣ 勝てない
できないと、そもそも楽しくない
学校ではできないことを比較される
勝てないとヤル気がなくなっていく、負のループに入る
以上の三つが続くとループに入らない
『学びの負の要素』対抗するには?
『学びの負の要素』に対抗するには?
1️⃣ 知ること自体が楽しい
理由はないけどとにかく好き、という状態になること。
でも、そんなのムズカシイ。
勉強を楽しくするためには、こちらのほうが現実的👇
2️⃣ 成長する自分が楽しい
レベルアップのよろこび、勝つよろこび。RPGの仕組みと同じ。
では・それを、どうやって具体的に普段の勉強に活かすのか?
成長している自分に対して、自己肯定感を高める。
そうすることによって『こんな勉強、使わない』と思うことでも覚えられる。
➡結果として勝てる。
それでも、ネガティブな要素はつきまとう。
1️⃣そもそも成長しないといけない
最初の一歩はツライ。
導入の一歩目だけをなにかツールで補う、そこだけ工夫が必要。
2️⃣ 成長を実感するのが難しい
頑張ったのに成績があがらないと、塾を辞めてしまう。『模試で結果が出ない』と泣きながら電話をかけてくる
👇なぜ『結果』が出ないか?
知っていることと、正解することは違うから。
クイズは知らなくても正解できる。
➡その逆もある…知ってるのに不正解もある(テストで言うところの『ケアレスミス』)
💡結果が出ない時の対処法
・人と比べて落ち込まない
・昨日の自分と比べる
・自分をよく見ること(分析すること)
以前のノートを見返したり、以前の答案を見たり。
学びの鍵は、勉強が好きよりも自分を好きになること。
自分自身の成長に注目する。
勉強自体を好きになる必要はない。
自分の成長に、何が必要なのか?
ちゃんと自分と向かい合って考えることができる子は、漠然と生きている子に比べれば、ムチャクチャ強いと思います。
自分の子供がそこまで達観できるか?は、その子・次第じゃないでしょうか。
伊沢さんに質問コーナー
最後に伊沢さんへの質問コーナー!
伊沢さんがご自分で、質問ボックスから出して返答。
皆さん、勉強のコツを質問されていました。
Q. 英語はどうやって勉強すれば良い?
A. 英語は覚える単語をへらすことが大事
➡伊沢さんいわく、出題されるであろう単語は限られていると。
・書けなきゃいけない単語
・意味だけ知っておけば良い単語
…これらを見極めて、効率よく覚えていくと良いよ…とのこと。
Q. 将来に勉強は必要ないのだが、なぜ勉強しなくてはならないのか?
A. 学校の勉強は、努力の成果がでやすい。
学校は、努力の仕方を学ぶ場である。
学校の勉強はみんながやってるから、将来・職場、友達同士の会話などで『当たり前のこと(常識)』として話す時に、その人の話についてくことができる。
➡人と話をあわせることで『あなたの味方ですよ』と見せることができる。
でも、不安ならやっておくと良いですよ‥とのことでした。
だったら、ブナンに勉強しておいたほうが良いよね。
よくある例えだと思うが、大谷翔平さんや藤井聡太さんのように、明らかな天才・そしてそれを支えるための努力が必要ならば、勉強は脇に置いておいてもよいよね
Q. 競争に興味がない人はどうすれば良いのか?
A. 過去の自分と比べて、成長を感じられるように努力する
伊沢さんの教えは、仮想敵(クラス・塾の同級生だったり、偏差値)と競うことで成長しろ…というものでした。RPG世代には馴染みやすい考え方です。
今回、かっこんがフト思ってしまったのは、
戦うことに興味がない『悟ってしまった子供』には、それが通用しない。
『悟った子』は、過去の自分とも戦う必要を感じないと思うのですよね🤔。こういう子供は、他に活路を見出せるか?がカギですね。
『かっこん主観の意訳』なので、実際の内容とは相違があるかもしれません。興味がある方は、ぜひ講演会へご参加ください✨
…ということで、ザックリとまとめさせていただきました。
伊沢さんはリアルタイムで全国各地で公演されていらっしゃるので、講演内容も変化すると思います。2022年度のお話ということでご了承ください😄
では、今回は以上です。