さて・フジリューver. 銀河英雄伝説第20巻(2021年4月19日発売)のあらすじ感想いかせていただきます😃
もくじ
20巻の表紙は‥
20巻の表紙は‥?
よくぞここまで👏
父上も どこかで 嬉し涙をながしてらっしゃいますよ😇
前巻の感想を3行で
アイランズ国防委員長
あまりのビフォーアフターに
ツッコミスルー不可避
アイランズに会う人は『こんなんだっけ?』と 必ずツッコむ くだりが入る。
同盟のこういう細かいこだわりのギャグ、大好きです藤崎先生。
さて、相変わらず圧倒的不利な状況の同盟軍‥
ビュコックがんばれ‥‼ ということで参ります🙂
#175 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥 ランテマリオ星系 双頭の蛇Ⅱ
💡 同盟首都星ハイネセンにて
帝国軍の侵攻に、同盟市民は怯えていた。
『幼帝エルウィン・ヨーゼフ』を同盟に連れてきた、ランズベルト伯アルフレットらは 動揺している。
ヨーゼフ二世をあやすベーネミュンデ侯爵夫人は変わらず気丈に振る舞っている。幼帝は 彼女にすっかり懐いている。
旧貴族たちを離れたところから見守る、
我らがメルカッツ&シュナイダーの表情は苦い。
💡 同盟市民の混乱は、守護神(鬼神?)・アイランズ国防委員長のおかげで抑えられていた。
ヨブ・トリューニヒトは、どこかの星のどこかのリゾート地でくつろいでいる。
💡 第一次ランテマリオ星域会戦 会場にて
帝国軍の陣形は『双頭の蛇』。
対するビュコック側は完全な『防御陣』‥
このことから、
ユリアンとラインハルトは『ビュコックの意図』が以下であると気付く。
『同盟の存続のため、ラインハルトを倒すためではなく、引き分けるため戦う』
ラインハルトはこの意図を見抜けたヒルダを褒め、『もっと意見して良いよ🙂』と上機嫌になる。イヤそうなオーベルシュタイン。
💡 ユリアンの艦隊
ユリアンの艦隊50隻も、ビュコックを助けるべく参戦。(50隻か‥)
ユリアンは彼の指揮下の兵士たちに『引き分けを目的として』冷静に行動するように呼び掛ける。
💡 リオグランデにて(ビュコ爺旗艦)
チュン:『ミンツ少尉の艦隊が合流したようです』
チュン:『🍞勇敢で優秀な少年‥いえ・指揮官でふね。🥖吾が軍の意図ふぉ理解し、攻撃的にならふ・防御に徹する構えでふ🥐』
ビュコ爺:『‥うむ。生きてかえって貰いたいものじゃ‥』
(※そーじゃないと あの同盟ではやってけませんネ)
💡 ラインハルト艦隊
トゥルナイゼンは焦っていた。
今回の『神々の黄昏』が最後の戦争となるだろう。
この戦いが終わってしまえば、武人として功績をあげ昇進することができなくなる。
トゥル:『なんとしても、主要な提督の列に食いこまなければ』
帝国軍の若手の提督たちは、すべてこの気持ちだったそうな。
💡 翌日2月9日
帝国軍が数の有利で、ビュコック艦隊を浸食していく。
“砲撃によって帝国軍の艦列にあいた穴は、一瞬後に埋められたが、”
“同盟軍にあいた穴は 二度とふさがりませんでした”
ユリアンが一瞬、気を抜いた瞬間‥
すぐ隣の艦が砲撃を受け、爆散した。
衝撃で吹っ飛ばされるユリアン。
ユリアン:(自分の指揮する艦が破壊されてゆく❗)
ユリアンは、ヤンの言葉を思い出す‥
『敵と味方の両方を命をうばいすぎた、その罪の意識を感じている(意訳)』と。
ユリアンはこのとき、ヤンの心理を真から理解することができた。
ユリアンは、思わず通信で『かならず生きて帰りましょう』と 兵士たちを情熱的に励ます。
💡 ブリュンヒルトにて
『時間かかりすぎ』というオーベルシュタインの進言で、ラインハルトは『仕方がない』と、
ライン:『後方で待機するビッテンフェルトに連絡せよ‼ 卿の出番だ‼』
ライン:『黒色槍騎兵の槍先に 敵の司令官の専用ベレーをかかげて 私のところへ持ってこい‼』
満を持して、黒色槍騎兵が出撃。
ビッテンフェルトの出撃を見て『いよいよ終盤か』と、ミッターマイヤー・ワーレン・ファーレンハイト艦隊も色めき立つ。
💡 ビュコ旗艦リオグランデにて
📢:『帝国軍 右翼より 超攻撃型紡錘陣形をとる艦隊が来ます❗』
さすがのチュン・ウー・チェンが 驚愕する。
『バカな‥その先はスーパーフレアが塞いでるんだぞ😥⁉』
💡 旗艦ケーニヒス・ティーゲルにて
ビッテンフェルトは 彼の副官『ハルバーシュタット』に 黒色槍騎兵の第一教義を問うと…
ハルバー:『猪突猛進であります‼』
※ビッテンフェルトと彼の部下たちは『猪突猛進』をポジティブに受け止めている
ビッテンフェルトの指示通り、
ランテマリオのスーパーフレアに突入していき、次々と燃えていく黒色槍騎兵。
ハルバー:『ビッテン提督、艦がもたないであります🥶‼』
ビッテン:『ナニ言ってんだ・こんなフレア、訓練で何度も突っ込んだだろう😤‼』
ハルバー:『そのような訓練は 記憶にございません🥶❗』
💡 リオグランデにて
📢:『帝国軍 多くの艦艇を失うも 迂回せず・フレアを直進‼ 流されながらもこっちに来ます‼』
ビュコック達は 帝国軍の予想外の動きに焦る。
が・それでも希望をつなぐ、老練ビュコック。
ビュ:『敵がフレアから出てくるポイントを狙って集中攻撃じゃ❗』
ド根性でフレアを抜けたビッテン旗艦ケーニヒス・ティーゲルと、彼の艦隊。
同盟軍は攻撃の準備をしていたハズだったが‥、
(猪突猛進に全振りしている)黒色槍騎兵の瞬発的な怒涛の攻撃に、ビュコックの艦隊は 一瞬にして飲み込まれてしまった。
圧倒され、その光景をながめているユリアン。
(これが‥ヤン提督と一緒にいる時には 一度も経験することのなかったもの‥)
(―――――― 敗北)
💡 リオグランデにて
ビュ:『これまでじゃな‥』
『かくて陽は沈み、一将・功ならずして万骨は枯る‥か』
『すこしだけ 時間をもらう』
艦橋をあとにするビュコック、
黙って見送る チュン・ウー・チェン。
💡 ビュコック自室にて
引き出しの中のブラスターを前に、突っ立っているビュコック。
そこにズカズカと入ってくるチュン・ウー・チェン。
『自殺はいけません』
チュン:『司令官には生きてこそ 責任をとっていただかなくては ならないのです』
チュン・ウー・チェンはビュコックに説得を始める。
- この戦闘に勝利した帝国軍は、ハイネセンを目指すだろう。
- それまでの間の星で、むやみな略奪行為はしないハズだ。
- そしてハイネセン占領後に『戦争犯罪人の裁判』をあげるだろう。
チュン:『その時、閣下がこの世にいなければ‥』
『その下で働いていた者が 代わりにスケープゴートとして 被告席に立たされるでしょう』
ビュコックは チュン・ウー・チェンにふり返り、ニッと笑って見せる。
ビュ:『なるほど・わかった❗ わしは敵の銃口のために この老体を残しておかねばならん というわけだな😁❗』
チュン・ウー・チェンの見立てでは、軍事裁判の被告は以下3人程度では?とのこと。
❶ビュコック ②チュン・ウー・チェン ❸ドーソン元帥
ヤンに同盟の未来をたくすため、生き長らえることを決めたビュコックだった。
💡 ミュラー艦隊 巡行艦
帝国大艦隊の 最後背に位置していた『ミュラー艦隊 巡行艦』が、急速接近してくる『新手の同盟艦隊』を発見した。
すぐに総旗艦ブリュンヒルトにも報告が入ると、ラインハルトは 嬉々として光り輝くのだった。
ライン:『遅いぞ ヤン・ウェンリー😃‼』
#176 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥 ランテマリオ星系 神々の黄昏Ⅷ
ビュコックの自室に、ドカドカと彼の部下がなだれ込んで『敵後方に援軍が現れた』と告げる。
💡 帝国サイド
背後から同盟艦隊が急襲してきたという事実は、ラインハルト麾下の 提督たちをゾッとさせた。
“ ここで故郷への道を閉ざされたら、敵地で孤立無援で彷徨うことになるのだ ”
退路を閉ざされまいと、
反射的に 後背の同盟艦隊(ヤン艦隊)に向かって反転し、迎撃しようとする帝国の艦艇たち。
圧倒的優位だった 帝国艦隊の艦列が乱れる。
艦橋にもどったビュコックは すかさず指示、
ビュ:『全艦 撃てるものを全部ありったけ撃つのじゃ‼』
反転した帝国艦は撃沈してゆく。
ユリアンが勝機を確信する‥が。
うろたえるな❗
帝国全艦の艦橋にラインハルトの立体映像が投影された。
『秩序を保って後退せよ』とラインハルトから咤された兵士たちは、すぐに正気を取り戻した。
すぐさま、ラインハルトに謝罪するミッターマイヤー。
ミタマ:『これはヤン・ウェンリーのしわざでしょうか?』
‥との問いに、
ラインハルトは嬉しそうに『当然だ😄』と答える。
怪訝に感じるミッターマイヤー。彼はいったん兵をおさめるつもり‥と告げると、
ラインハルトは それをよしとした。
ライン:『次に戦場で会うときは 正面から堂々と戦いたいものだな、ヤン・ウェンリー』
💡 ヒルダは推察する‥
ラインハルトのこの様相は、キルヒアイスが生きていたころのようだ。
ヒルダ:(ローエングラム公の唯一の心の寄る辺が)
(宿敵 ヤン・ウェンリーとの戦いだなんて 誰に 想像できようか)
(もうじき全宇宙を手に入れようとしている この方が)
(これほどまで 何もお持ちでない ということを)
帝国軍は 艦列を整然と立て直し、
ユリアン:(勝って‥惜しげもなく撤収していく‥)
💡 ヤン艦隊
帝国軍の撤退を 確認したヤン達。
『半日、到着が遅かった』と悔やむヤン。
もっとうまくやれたハズなのに‥と考えこむ前に、自信過剰はヨクナイと反省するヤンだった。
そこに、ビュコックとユリアンから通信が入り、再会を喜び合うのだった。
ヤンは、イゼルローン要塞のロイエンタールがハイネセンに侵攻する可能性があるため、急ぎ首都星に戻る必要があるとビュコックを急かす。
帝国軍の動き
その後、帝国軍(ラインハルト陣営)は、ランテマリオから2.4光年を移動し、
ガンダルヴァ星系第二惑星ウルヴァシーを占領、この星を橋頭堡(きょうとうほ)とした。(※ウルヴァシーには元々 人口10万人が居住していた)
💡 首都星ハイネセンにて
ハイネセンに到着したヤンたち。
ヤン艦隊は同盟の希望として 熱烈歓迎を受ける。
ユリアンはヤンの愛弟子として注目される。
民衆:『ヤン元帥は ミンツ中尉の才能を幼少のころから認めて 養子にしたらしいぞ』(※誤情報)
‥ということで、このタイミングで
ヤンがしれっと 元帥に昇格となった。
見返して見ると、たしかにビュコ爺がすでに着てますね😄
32歳で元帥に昇格するのは 同盟史上で最年少記録。
これまでの元帥の最年少記録は、53年前のブルース・アッシュビー(36)だった(➡ただし・アッシュビーは 戦死による特進であるが)
ヤンいわく、これは『同盟政府の自暴自棄の昇進』であるとのこと。彼の部下たちもそろって昇進した。
シェーンコップ 少将 ➡中将
グリーンヒル 大尉 ➡少佐
キャゼルヌ 少将 ➡中将
アッテンボロー 少将 ➡中将
ムライ 少将 ➡中将
パトリチェフ 准将➡少将
💡 最高評議会ビルにて
ヤン&シェーンコップ&フレデリカは、アイランズ国防委員長と面談。
彼の豹変ぶりにビビるが、情熱に触れ、信用する。
アイランズが帝国に どう対抗するつもりか?とヤンに質問すると、
ヤン:『帝国軍には唯一にして最大の弱点が存在するので、それを突こうかと』
💡 ヤンの考えとは?
ラインハルトには後継者がいない。
彼が死ぬ➡ 現在の帝国は大混乱に陥るはずである。
そのために、ヤンは自分がラインハルトを直接 討ち取るつもりであるという。
最高評議会ビルを出ると、
ヤン達は 国防委員会に貼り付くジャーナリストに取り囲まれる。
『同盟市民に 必ず勝つと約束してください』と 不条理に詰め寄ってくる記者たち。
ムッときたヤンをかばうように、フレデリカは毅然と記者たちを突き放した。
💡 帰路 車内にて。
車に乗り込み、一息ついた3人。
シェンコプ:『しかし・やはりこんなろくでもない国、滅びていいんじゃないですかね?😑 あなたはイゼルローン要塞にこもって 独立国家を築くべきだった』
シェンコプ:『あなたは 何のためにローエングラム公と戦うんです?』
この問いに対しヤンは、
ヤン:『私は 最悪の民主政治でも 最良の専制政治にまさると思っている』
『だから ヨブ・トリューニヒト氏のために、ラインハルト・フォン・ローエングラムと戦うのさ』
この答えに、シェーンコップとフレデリカはホッとするのだった。
💡 同盟軍 宇宙ステーション
ローエングラム公との決戦に出発する日。
※ビュコックは首都星防衛のため、留守番する
ヒューベリオンに乗艦するまでの通路、
その先に 敬礼してヤンを待ち構えている人物が4人居た。
- メルカッツ&シュナイダー(勝手にきた)
- モートン提督&カールセン提督(政府に申請を提出して勝手にきた)
メルカッツはなんだかんだで旧貴族から開放されたらしい。ヨカッタよかった😂
ヤンは『助かります』と言いながらも『軍部の秩序がすでに有名無実化している』と嘆く。
ヤン:『完全に不正規兵(イレギュラーズ)の集団だ』
カールセン:『このご時世ですからな😁』
ドサクサで ユリアンもくっついてくるようだ。
これ以降、ヤン艦隊は別名『ヤン・イレギュラーズ』と呼ばれるようになった。
💡宇宙歴799年 2月末
のちに「軍事活動上の芸術」と称されるヤン提督の作戦が開始する。
さて、帝国軍の補給線は
帝国領 ⇔ イゼルローン回廊 ⇔ ウルヴァシー(同盟領) ⇔ フェザーン回廊 ⇔ 帝国領 ‥と1本の線がループしている。
<藤崎竜>銀河英雄伝説20巻169頁
帝国領から2,800光年離れた敵地で乗り込んできているからには、補給線の確立は最重要。
補給線の中継地点には、大将クラスの艦隊が配置されている。
💡 シュタインメッツ 旗艦フォンケル
そんな中・シュタインメッツ艦隊も 補給線を守護しており、コンテナ船団を率いて運行していた。
そこに、敵艦隊を発見。数は16,000隻。
ブラックホールを後背にして、4つの塊が不気味に布陣している。
シュタインメッツは すぐに同盟艦隊がヤン・ウェンリーであると見抜き、『戦わずに救援を要請せよ』と冷静に指示を出す。
💡 ヒューベリオンにて
今回のヤンの作戦とは。
- ラインハルトの優秀な部下たちと連戦し、各個撃破していく
- 部下が次々にヤられれば、ラインハルト本人が出陣してくるから討つ
平然と言ってのけるヤンに、シェーンコップが呆れる。
‥が、ヤンは『それしかない』という。
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‥と言われたため、今回の記事はここまで。
後編へつづきます。
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