【同盟が大混乱😂】フジリューver. 銀河英雄伝説第13巻:後編【オーベル愛犬ゲット回】

2019-06-18

(今回の記事タイトル『同盟が大混乱していないときがあるのか?』と聞かれると返答に詰まりますが)前回の記事から引続き、フジリュー銀英13巻ネタバレ感想の後半戦をお届けいたします。

💡 前回コチラ。それでも 歴史は動いてゆく。

いつも大変な同盟が、今回は最強に大変です。 最後までお付き合いください😃

#122 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 嵐の前Ⅱ

同盟の首都星ハイネセンにて。

空中の道路を走行する立派なリムジン。
中にはビュコック大将が乗車しています。

車は渋滞に巻き込まれ、行く手には『時代遅れな』交通事故が発生しています。
完璧なはずの交通インフラが崩れているのはなぜか?

ビュコックいわく‥戦争でベテランが駆り出されると、社会そのものが弱体化してしまう。

  1. 『社会』が『軍隊』を支えられないので、必然・軍隊は弱くなる
  2. 弱い軍隊は敵に負け、兵士を失い、その補充を『社会』に求める
  3. 『社会』は働き盛りをどんどん失ってゆく‥という悪循環へ
(戦争で特需が生まれ、国を強くする‥とよく聞きますが、その発言の意図するところはどこかにあるでしょうねぇ)

『同盟に未来はあるのでしょうか❗️』
演説の映像を流しているのは戦争反対派の政治家となった、ジェシカ・エドワーズです。

ジェシカ:『戦争を賛美せず、現実を問わねばならない…それは平和です‼️』

ビュコックの副官は、何も知らないくせに美言を言うか…と苦々しく舌打ちしますが、ビュコックは…

爺:『誰もそれを指摘しなければ狂いはますます大きくなる』

『 彼女のような存在は 社会に必要なのさ 』
 

その翌日。
宇宙艦隊司令部ビルにいたビュコックへ、ヤンからの緊急報告が入ります。
ヤン:『近々、(ローエングラム侯により)同盟でクーデターが起きる可能性がある』

ユリアンいわく、このヤンの結論は『数ヶ月に渡って何時間も動かずボ~~ッとして机に向かって熟考した結果』とのことです。

ビュコックは驚いたものの、すぐにヤンの考えに納得します。

ビュコックはすぐに人員を集め対クーデター捜索チームを編成しましたが、何もつかむことができず。
 

ひと月半後の4月3日
同盟領、地方にある惑星ネプティスにて、
軍の一部が突然、武装蜂起しネプティスの主要都市が占拠されてしまいました。

クーデターの始まりです。

#123 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 クーデター勃発Ⅰ

武装組織は『救国軍事会議』を名乗り、惑星ネプティスを制圧しました。(☜ココ試験に出そう)

さらにその月のうちに、立て続けに近隣の惑星…カッファー、パルメレンド、シャンプールの合計4つの惑星を占拠。首都星ハイネセンの周囲が制圧されてしまいます。
 

ヤンはフレデリカの(チート的な)助力で、ハイネセンのビュコックと通信。
クーデター組織の最終的な目標は『ハイネセンの制圧』であり、そのためには次に『トリューニヒト議長』と『宇宙艦隊司令長官であるビュコック』が狙われるはず…と告げます。お爺ちゃんピンチ。(トリューニヒトは心配しない)
 

さて。ハイネセンのどこか。
リンチ少将が、帝国首都星オーディンに居るはずのオーベルシュタインと通信しています。
リンチ:『帝国と同盟で通信ができるたぁ すげえ時代になったもんだ』

ほんとですね😳

この通信は、フェザーン商人の装置によるものだそうです。リンチとの通信を終えたオーベルシュタインは、フェザーン商人へ質問します。

オーベル:『この通信は どこを経由して同盟に繋がっている?』

『…フェザーン人だけが知る回廊がほかに存在するのか?』

商人:『😊(ぎくぅぅうう)

全読者:これはありますね🤔

 

☔️ 通信の後、大雨の中、徒歩でローエングラム元帥府へもどるオーベルシュタイン。

元帥府の正門へ到着すると、門兵の目線がおかしい…?

オーベルシュタインがフト気付くと、自身の傍らに一匹の『ダルメシアン』が寄り添っています。

オーベ:『なんだ この犬は🐶』
門兵:『は…?閣下の愛犬では?』

ふむ、私の愛犬に見えるのか…と何故か納得したオーベルシュタインは、

その日以来、その老犬を家族にしました。
この犬には最後まで名前は与えられず、情報は

  1. 柔らかく煮た鶏肉しか食べない
  2. そのせいでオーベル自ら肉屋に(制服で)鶏肉を買いに行く

…という生活ルーティンを、オーベルシュタインに強いることになりました。すごい🐶

門兵へひとこと感想

『オーベルシュタイン閣下が突然、元帥府に飼い犬を連れて出勤してきた』と思ったのなら、私だったら失礼を承知でもっと凄まじいリアクションしてます

(以上の🐶エピソードはリップシュタット戦役の後半あたり)
 

さてさて、話は現在のハイネセンに戻ります💫

統合作戦本部の前にて、統合作戦本部長のクブルスリー大将がいます。
(= 軍のトップ。前任者はシトレ元帥‥退役後のシトレは故郷の惑星カッシナで果樹園を経営されてるそうです、お幸せに☺️)。

クブルスリー大将の前に、ヨロヨロと現れた男が…懐かしの『フォーク(予備役)准将』です。

明らかに正気ではないフォーク(正気だった時があったのか?は議論が必要か)は、至近距離からクブルスリー大将をブラスターで撃ち抜き、速攻で取り押さえられました。

#124 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 クーデター勃発Ⅱ

クブルスリー大将は重傷を負ったものの、一命は取り留めました。
…統合作戦本部長の後任にあたったのは、小心で神経質な男・ドーソン大将。

ビュコックはこの人事に深いため息をつき、
爺:『これではわしがやったほうがマシだったかな』(←ビュコックが要職を兼任しなかったのは、テロの標的を分散させるため)
 

さて、今回のクーデターの鎮圧をどうするか?ドーソン大将は思案します。そこでケチコスパ最優先なドーソンが決定した作戦は、
ドーソン:『ヤン艦隊に、惑星🌍4つの鎮圧をしてもらおう』

言い渡されたイゼンローン組はどんよりしています…

自宅にて。今回の流れを『面白いね』、というヤン。

ローエングラム侯の狙いは兵力の分散なのに、ドーソンの“凡庸な”案によって失敗した。
ヤン:『あの戦争の天才も さぞびっくりだろうね』
ラインハルトの反応を見たいところですね(笑)

ヤンは今回、どうやって4つの敵を効率よく叩くか?をユリアンに考えさせて、説きます。
ヤンの言葉を熱心に吸収するユリアンでした(家事をしながら)。

 
⭐️ さて…ハイネセンのどこか。
軍服を着た数人が議論しています。傍らにはリンチ。

予定であった『兵力の分散』はできなかったが、このまま計画通り実行するようです…

そして、4月13日。
ついに首都星ハイネセンでクーデターが発生。

首謀者の声明がテレビで放送されます。
『同盟憲章は停止され、救国軍事会議の決定と指示がすべての法に優先する❗️』

では議長を紹介…ということで、救国軍のトップとして登場したのは誰もがよく知る人物、
グリーンヒル大将でした。

『お父さん……』衝撃を受けるフレデリカ…

#125 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 ヤン艦隊出動❗Ⅰ

ハイネセンの民衆は大混乱しています。
救国軍事会議は、『戒厳令』をしいて混乱を収めようとしています。
戒厳令(かいげんれい= 緊急・非常時に法を停止して軍隊が行政・司法の統治権をにぎる命令

こうなってしまっては、自由も何もあったもんじゃありません。

(引き続き、クーデター側声明のライブ映像へ)
救国軍事会議の『布告』が発表されます。
内容は、p166参照。

その内容に、読者は思わずニヤっとしてしまうはずです。なぜなら、救国軍の主張がルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが敷いた恐怖政治の再現だったからです。

田中先生、面白いなぁ…😂

民衆を縛り付け、都合の良く仕切ろうとすると、おのずと同じ内容になっちゃうと(笑)
 

さらに救国軍が言うには、
『アルテミスの首飾り』を制圧している‥そうです。ここで初見なので解説を。

アルテミスの首飾りとは
首都星ハイネセンの周囲をまわり、首都星を守る12個の軍事衛星のこと。
ありとあらゆるレーザーを装備した衛星(けっこう乱暴な解説だなァ😅)で、太陽光により無限に動くことが可能。
鏡面装甲により虹色に輝いて🌈美しいのだそうです。

アルテミスの首飾りの機能が奪われたということは、やろうと思えば・宇宙空間だけではなく、惑星ハイネセン自体も滅ぼすことができてしまうのだそうです。
 

さすがの急展開に『あたふた』するヤン。
急いで対応しなければなりません。

ヤンはフレデリカ・グリーンヒル大尉を呼びつけると、フレデリカは意気消沈してすぐに駆けつけます。

表情のないフレデリカ…首謀者の娘、ということで更迭されるだろうと覚悟しています。

ヤン:『会議の準備と機器の操作をたのむ💦』
フレ:『え?任を解かれるのかと…』
ヤン:『君がいてくれないと困る …私は物覚えが悪いしメカにも弱いし 有能な副官が必要なんだ(👈後半ココ聞こえてない)

フレ:(ああ〜〜っ)

ぶっっっ😶(吹き出す)

ヤンの『君がいてくれないと困る』にプルプルしちゃうフレデリカ。

面白すぎる…ココこんな面白すぎる場面⁉️😅

フレデリカは元気を取りもどし、任務につきます。よかったね。

 
さて。
今回のクーデター鎮圧で、ユリアンは(皮肉なことに)初めての艦隊に搭乗することになるそうです。張り切るユリアン。

そんなユリアンを見てシェーンコップいわく、現時点ですでに射撃・白兵戦の技術は『たいしたもの』なのだそうです。

今のユリアンのルックスから想像できないんですが😅

ヤンは、ユリアンを兵士にではなく、『自分で運命を動かす可能性を持って欲しい』のだそうです。ホントは軍人になってほしくないんですよね。

そういうヤンは『給料分は働くつもり』と殊勝なことを言ってます。

そんなこんなで前向きに(深く考えてもしょーがない精神)、ヤンは旗艦ヒューベリオンに搭乗し(with 初ユリアン)、第十三艦隊は出撃していきます🚢

#126 ヤン・ウェンリー大将 惑星シャンプール シャンプール攻防戦Ⅰ

ハイネセン、どこかの地下…
救国軍のアジトにて、ビュコックが手錠をかけられ捉えられています。

ここで判明したのは、グリーンヒル大将は前回の出兵失敗の責任をとり、総参謀長から『査閲部長』に降格させられたそうです。
査閲部長= どういう地位なのか?想像するに、このとき軍事訓練を主導していたという立場から、軍事力チェック(技能と物資?)を担当する部門なのでしょうか?

グリーンヒル大将は、毎年恒例の軍事訓練のどさくさに紛れて、統合本部などの要所を制圧していったのだそうです。

ビュコックの他に『統合作戦本部長のドーソン大将』も監禁されましたが、肝心のトリューニヒト最高評議会議長は、上手いこと逃げおおせたそうです。

 
ビュコックはグリーンヒルへ『正気なのか?』と問います。が・グリーンヒル曰く、正気だからこその革命なのだそうです。

彼は長年、軍の中枢で見てきた茶番…無能な政治家、無能な上司、さらにそれを支持する民衆。そのせいで無駄死にする兵士たち。
これらにウンザリしていたところに、極め付けのロボス元帥の無能っぷり。

自分に何か出来ることはないのか?と立ち上がったのだそうです。

ぬうう、正論…(かっこん黙る)

『ビュコック提督は何もしないつもりですか?』との問いに、ビュコックは反論します。

爺:『政治家が間違ったことをしても、批判できないことを『政治の腐敗』という(意訳)』

爺:『救国軍は『言論の統制』を布告している、(初っ端から批判を禁じるということは)すでに腐ってるということじゃ』

さすがビュコック爺😂

 

さて、その一方で…
ヤンの第十三艦隊 @宇宙空間。

首都星ハイネセンへ向かいたいわけですが…
イゼルローン要塞と🌍惑星ハイネセンとの間に、敵占領下🌍シャンプールがあります。

ここをスルーして進んでは背後から襲われる可能性を残してしまうため、シャンプール攻略の必要があります。

惑星シャンプールの『中央都市』には、救国軍側についたシャンプール地方指揮官マロン大佐が待ち受けます。

彼いわく、シャンプールには艦隊が常駐していないそうで、艦隊戦は無理とのこと。

こちら(救国軍)は中央都市に籠城して、市街戦へ持ち込みたいのだそうです。

最初から負け戦にしか思えませんが😅

 

さて、ヤンの第十三艦隊。
ヤンから自艦隊へ、サラッとお知らせ📢
ヤン:『あらかじめビュコック閣下から、反乱が起きたら討ってね🎯と命令書をもらってるから、大丈夫。私戦じゃないからね(意訳)』

と・キッチリ言い訳をしてから、
ヤン:『では 攻撃を開始する❗️』

まずは宇宙空間からシャンプールに向けて砲撃、対空レーダー・上空の艦隊へ攻撃する装置を破壊します。

続いて、ローゼンリッターが入った降下ポッドを放ちます。

シャンプールにポッドが突き刺さり、中からは続々とローゼンリッターが出撃して行きます。

シェーンコップ:『一個師団に勝る薔薇の騎士連隊の勇名を この星に轟かせ❗️』

ヘルメット被らないスタイル?😅

‥というわけで、13巻はここまで。次巻はローゼンリッターの活躍から開始するのかな?期待です😃

13巻の感想

💫 キルヒアイスという存在

13巻にして、ついにフジリュー銀英でもキルヒアイスの死を迎えてしまいましたね。

分かっていたことでも、ツライですよ😂
藤崎先生の描く純粋なキルヒアイスが死んでしまう&もう本編に登場しないなんて、受け入れがたい。

(私の主観なのですが)この先で無残に死んでしまうと分かっているキャラというのは、描かれる方は緊張感をもってしまって・悲痛げに描かれることが多いような気がするのです‥だから、キルヒアイスは『ちょっと悲痛なイメージ』を含んでいる作画が多い気がします。

それなのに藤崎先生は、最後のギリギリ‥ヴェスターラントで揉める辺りまで、キルヒアイスに対してネガティブな描写をされなかった。

キルヒアイスって、あんなニコニコ笑うキャラであって良いんだ

既成の概念くつがえしてますよ~❗
とても新鮮に楽しむことができました、感謝です😃

💫 カットされたシーン‥ハイネセン帰郷

もうひとつ。同盟のクーデター編で‥
(フジリューver.ではカットされていますが)

そういえばヤン、クーデター発生前にハイネセンに帰郷しているんですよね。

そこで夜、ビュコックとコッソリ公園で落ち合い、ベンチで語らう‥そこでクーデターの件を伝えるんですよね。ユリアンにフィッシュ&チップスを買いに行かせたような‥🐟

ヤン達がすごす、ハイネセンでのオフ時間はムチャクチャ貴重なので、そこがカットされたのは残念です😂藤崎先生が描く、夜のハイネセンが見たかった❗

どこかしら削らなくては、マンガ的に収まらないのでしょうねぇ‥銀英はちょっとした『余談エピソード』でも、読者の記憶にムチャクチャ残っているので、カットは難しいですよね😅

💫 フレデリカの再起動

さらにオマケ、フレデリカ⭐️
ヤン:『君がいてくれないと困る』
からの、
フレ:(ああ〜〜っ)
からの、
フレ:(ぷるぷる)(余韻)

‥フレデリカは、ヤンのファンサイトを運営する程<信者レベル>のファンなので、そりゃあ・こんな言葉をかけられたら『ぷるぷる』しちゃいますよね😂(ちなみに当時ヤン30歳、フレデリカ23歳)

フジリューver.のこの2人って、この先どーなるんだろう‥

‥というわけで、14巻へつづきます😄

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