2019年9月19日発売のフジリューver. 銀河英雄伝説第16巻。あらすじ感想いかせて頂きます。
今巻の表紙は、フレデリカ・グリーンヒル。
購入の際に本屋さんで表紙をみて、笑いましたよ(笑)
もくじ
- 1 前巻の感想を3行で
- 2 #147 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞⇔首都星ハイネセン 要塞対要塞Ⅱ
- 3 #148 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅱ
- 4 #149 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞⇔首都星ハイネセン 要塞対要塞Ⅲ
- 5 #150 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅲ
- 6 #151 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅳ
- 7 #152 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会ⅴ
- 8 #153 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅳ
- 9 #154 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞ⅴ
- 10 #155 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅵ
- 11 #153 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅶ
- 12 16巻の感想
前巻の感想を3行で
自由惑星同盟
ムダに心血そそぐよ
査問会ビル
💡 査問される人が心理を圧迫されるように計算して、召喚された人間はパイプ椅子に座らされる
さて、今巻も同盟の危機はつづきます…
ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞⇔首都星ハイネセン 要塞対要塞Ⅱ
#147 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞⇔首都星ハイネセン 要塞対要塞Ⅱ
ガイエスブルク要塞が、ついにイゼルローン回廊へワープアウトしてきました。
ここでガイエスブルクの中心部が判明。
司令塔・禿鷹(ガイエ)の心臓
今回の総大将であるケンプが、ガイエスブルク要塞の『司令官』として鎮座しています。
つづいて、ミュラー艦隊(旗艦リューベック)もワープアウトしてきます。
💡 ここでミュラー解説
ナイトハルト・ミュラー
ラインハルトより6歳年長。
提督の中では最年少。防御に定評がある。
ケンプは意気揚々と、ヤンを狙っています。
さて、一方でヤンはというと…
同盟の首都星ハイネセンにて。
査問会の1日目を終えて、宿泊施設に移動したところでした。
外には銃装備の兵士が見張り、自由な外出もできません。
ヤン:『やってられるか‼️これじゃ軟禁じゃないか‼️』
と、珍しく大声でブチ切れます。
ヤンは今度こそ、辞表を叩きつけてやる‼と息巻いています。
一方で、イゼルローン要塞。
キャゼルヌ先輩が、帝国の要塞がイキナリワープアウトしてきたことに驚愕しています(そりゃそうだ)
💡 ちなみに同盟側には、
既にガイエスブルク要塞のデータがあったようです。そこにビックリ(同盟ナメてるのか?)
ユリアンは、要塞 対 要塞… 主砲の撃ち合いという地獄のような戦いがまっているのか?とゾッとします。
ヤン代理であるキャゼルヌ先輩は、イゼルローン要塞内に緊急の指示を出し、ハイネセンには大至急・ヤンを帰還させるように要請します。
間に合うのでしょうか…
さて、我らがフレデリカはその頃…
フレデリカは必死で政府のネットに侵入して、ヤンの居場所を探っています。
フレデ:『これでも昔は軍のコンピュータに侵入して、ヤン提督の情報を集めていたものよ』
💡 フレデリカはなぜ、焦っているのか?
政治家たちは、政府に対して屈するようにヤンを説得できなければ、謀殺されてしまう…と予測しています。一刻も早く、救出せねば。
執念でヤンの居場所を突き止めたフレデリカは、(マシュンゴを引き連れて)ヤンの救出に向かいます。
最高評議会ビルにて。
ヤン査問会の主席であるマルコ国防委員長が、トリューニヒトに『ヤンがしぶとい』と報告しています。
それを聞いたトリューニヒトは一言…
『(ヤン提督を)消してしまってはどうかね?』
#148 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅱ
マルコ国防委員長はその言葉に動揺し、恐れおののきますが、
そんな国防委員長を見たトリューニヒトは、
『まぁ・そんな案もあるよ、ぐらいに受けとってね・私には関係ないから』と、はぐらかします。
査問会会場ビルにて。
フレデリカが到着し、通せんぼする門兵に
『通さないなら、査問会のことをマスコミにバラすよ(本来・軍にこんなことする権限はない)』と脅します。
そこに割って入ったのが、ベイ少将(トリューニヒトの警護室長)。
ベイ少将はベテランの圧力でフレデリカの意見を圧し、去ってゆきます。さすがはトリューニヒトの警護室長。
フレデリカは次の策…
宇宙艦隊司令長官である、ビュコック提督を頼ることに。
さて、ヤンは…。
前回から3日後、2回目の査問会。
今回のヤンには、なんだか余裕があります。査問会メンバーを挑発し怒らせて、楽しむ始末。
その理由は、ヤンのポケットにはとっておきの懐刀…『辞表』が入っているからです。
いつ辞表を出そうか、とウキウキするヤン。
しかし、マルコ国防委員長は一人、トリューニヒトの提案である『ヤンの抹殺』で、頭がいっぱいなのでした。
一方で、イゼルローン要塞。
ガイエスブルク要塞は、怯むことなく、イゼルローン要塞の目前に迫ってきます。
すっかり交戦的なムードなケンプは(ああっ、でもコレって死亡フラグ)、
ケンプ:『要塞主砲 主神の槍(グングニル)エネルギー充填‼️』
#149 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞⇔首都星ハイネセン 要塞対要塞Ⅲ
イゼルローン要塞でも、敵主砲の充填を確認。
すると、ケンプから通信が入ります(一方的な送信)。
イゼルローン要塞司令部に、ケンプの堂々とした立体映像が投影され(至近距離だからできることなんでしょうね😃)、堂々と名乗り、挨拶。
ケンプ:『卿らの武運を祈ります』
ガイエスブルク要塞は、
主砲グングニルの射程、60万キロに達すると…
ケンプ:『ファイエル❗️』
主砲は60万キロの距離を、2秒でイゼルローン要塞に到達。
直撃を受けたイゼルローン要塞のブロックは『消滅』してしまいました。
防御行動の指示で懸命なキャゼルヌ先輩。
そこへ、シェーンコップが『反撃しないの?』
主砲の撃ち合いはしたくないというキャゼ先輩に、シェーンコップは『主砲の撃ち合いが無意味だ、と分からせるべき』と訴えます。
キャゼルヌ先輩は渋々ながら、
キャゼ:『ファイヤー❗️』
💡 ちなみに主砲出力の差は?
主神の槍 出力7億4,000万メガワット
雷神の槌 出力9億2,400万メガワット
(ケンプはすぐに『雷神の槌による反撃がくる』と予想していたでしょうか?‥不明ですが)
ガイエスブルク要塞も雷神の槌の直撃により、一区画が消滅…
キルヒアイスが亡くなった広間も消し飛びました。
#150 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅲ
その頃、首都星ハイネセンにある、宇宙艦隊司令部ビルにて。
フレデリカは、ビュコックをノーアポで待ち構えてお爺ちゃんを驚かせます。
一連の流れを話したフレデリカは恐縮します➡
この件にビュコックを巻き込むことで、政府と軍部の対立が明確化してしまうのではないか?と。
それに対しビュコックは、
ビュ爺:『今更、軍が一丸となって政府に逆らうことはない…なぜなら、軍中枢部もトリューニヒト派だらけだからの』
ヤンの解放に向けて、ビュコックのコネで政治家を召喚。
ジョアン・レベロ
自由惑星同盟評議会(国会)議員・元財務委員長
ホワン・ルイ
自由惑星同盟評議会議員
二人とも、反トリューニヒト派です。
査問会に出席中であるホワン・ルイ議員に、査問会の中止を依頼しますが…どうなる?
自室でダラけるヤンは、辞表を提出できずに悶々としていました。
ヤン:『次回こそ・・・・』
2日後、3回目の査問会。
この日はオリベイラの延々と続く戦争賛美論に、ヤンだけではなく査問会メンバーも飽き飽きしています。ホワン・ルイも退屈そう(使命感なし)。
ヤンはキレます(正しくは“挑発”か)。
ヤ:『人を強制的に戦争へ送り出す行為こそ、卑劣で恥知らずである』
ヤ:『帝国と戦うよりも、同盟内の卑劣な寄生虫のほうを駆除すべきでは?』
オリベイラが激昂すると、ヤンは覚醒
ヤン:(今だ‼️)
ヤンがさっそうと辞表を掲げたところで、
マルコ:『むっ、電話だ📞』
(辞表)ポロッ、ヒラヒラ…パサッ
ロボット掃除機:ブィィィン(バリバリバリ)
藤崎先生…誰にも想像できませんよ、この流れ…
査問会の最中に、なんでロボット掃除機 稼働させてんスか‥!!!!!
ここで、ようやく査問会出席者はイゼルローン要塞の危機を知ることになります。
マルコ:『査問会は終了、ヤン提督は自室で待機せよ(軟禁)‼️』
ホワン・ルイにより、ビュコックやフレデリカ達も、回廊の危機を知ります。
一刻もはやく、ヤンを解放してもらうには…
フレデリカの最後の策は
フレ:『トリューニヒト議長に会い、直接 話をつけてまいります‼️』
#151 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会Ⅳ
最高評議会ビルにて。
マルコ国防委員長があわててトリューニヒトに、イゼルローン回廊の件を報告に参上しますが、
ベイ少将から無慈悲な『トリューニヒトの代弁』を聞くことになります。
『こんな危機的状況下で、ヤン提督を査問会にかけた責任は重大、(マルコ氏には)辞してもらうことになるだろう』
『トリューニヒトに見捨てられる』と錯乱したマルコ国防委員長は、『ヤンを⚫️すしかない‼️』
このとき、最高評議会ビルの前には多勢の軍人が大行進していました。
それはビュコックとフレデリカ…多勢のヤンを救いたいと願う同盟軍人達でした。
ベイ少将がまた門前払いをしようとしますが、
ジョアン・レベロとホワン・ルイ議員達に押し切られ、
フレデリカは、トリューニヒトの部屋まで進むことができました。
フレデリカは、トリューニヒトにヤンの解放を訴えます。『ラインハルトに敵うのは、同盟にはヤンしか存在しない』
その熱弁に、トリューニヒトはフレデリカの父…ドワイト・グリーンヒルを重ね、忌々しく思うようです。
フレデリカ:『同盟が滅んでは、あなたも困るでしょう?』
トリューニヒト:『それはどうだろう』
トリューニヒトの予想外な無気味な返答に、フレデリカは動揺します。
…が、
トリューニヒトはここまで…と折れたようで、ヤンの解放を認めます。
トリュ:(ただし、無事だったらね)
査問会ビルにて。
ヤンの軟禁部屋がノックされ、ヤンが『お昼ご飯デスネ〜』とドアを開けると…
目の前には、憂国騎士団の団体が。
#152 ヤン・ウェンリー大将 首都星ハイネセン 査問会ⅴ
ヤンは追い詰められ、憂国騎士団による『正義の鉄槌』が振り下ろされようとすると…
その瞬間、
マシュンゴが軟禁部屋の窓をブチ破り、ヤンをかばいます。
マシュンゴはボロボロになりながら、一人きりで次々と憂国騎士団を制圧してゆきますが…。
その一方で、査問会ビルに急ぐビュコックたちが、向かう道すがら‥、
ジョアン・レベロの『最近の話』によると、
平和を唱える団体のデモを憂国騎士団が武力制圧し、警察はそれを黙殺どころか、デモ参加者を騒乱罪により逮捕した。
マスコミも内紛による騒乱と報道したという…
レベロ:『政治能力とジャーナリズムが結託すれば、民主主義は批判と自浄の能力を欠くようになり、死に至る病に侵される』
同盟は、トリューニヒトによってそんな段階まで進んでしまっているという。
一行が査問会ビルに到着すると、
ヤンがボロボロに傷ついたマシュンゴを背負って、出てくるところでした。
ヤンの生還を知ったマルコ国防委員長は、スライディング土下座でヤンに謝罪。必死で保身の弁解を並べますが、ヤンは興味がありません。
フレデリカはヤンから言葉をかけられ、緊張が切れたようです。
ヤン:『帰ろうか イゼルローンへ』
その頃、イゼルローン回廊…
ガイエスブルク要塞から、小さな艦が発射され、イゼルローン要塞へ着艦。
イゼルローン要塞へ侵入してきたのは、帝国の装甲服を着た『歩兵部隊』でした。
#153 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅳ
キャゼルヌは、ユリアンの意見を求めます。
ユリアンは『ヤン提督ならこう言うでしょう…この時間を利用して、戦闘兵を侵入させ、内部から侵略する』
😬でも・そんなことするか?(キャゼ)
😏やんなきゃ提督の不在がバレますぜ(シェ)
…とか言ってる間に、
帝国戦闘兵1,000人の侵入が通達されます。
となると、🌹ローゼンリッターの出番です。
シェーンコップは、歩兵戦ど初心者のユリアンを誘います。
ユリアンはシェーンコップに付いていきながら、反省します。
ユリ:『敵の司令官と同レベルの作戦しか思いつかないなら、自分はまだまだだ。ヤン提督ならばさらに上回っているはず』
出撃しようとするシェーンコップたちを見守るメルカッツ。彼には、思うところがあるようです。
帝国の歩兵たちは、要塞内に爆弾を仕掛けてまわっています。
そこにローゼンリッターが到着、交戦が始まります。
いつも通りに一人で突撃するシェーンコップ。
トマホークを回転させて0.3秒間だけ磁場シールド🛡発生させて、敵銃撃をしのぐ…という理屈があるのですが、
常人は確実に達成できないので、物陰に隠れて敵銃撃をやりすごすのだそうです。
なのですが、
ユリアンは勝ち気にも『訓練でできたから😠』…と、ぶっつけ本番で磁場フィールドを発生させ、敵兵を倒すことに成功します。
3日後に、侵入部隊の大部分を撃破。
いく人かの帝国兵は逃げ帰ったとのこと。
シェ:『…で・今度はこっちがガイエスブルク要塞に行っちゃいます?』
彼の部下たち:『ええっ💦』
慎重派のムライが止めます。
こちらの兵が捕まって、自白剤でヤン提督の不在を知られてしまったらどうする?
ガイエスブルク要塞中心部、ケンプ。
ミュラーにより工兵隊の失敗を知ると『さすがはヤン』と納得する。
つづいて、ミュラー艦隊が出撃するようです。
#154 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞ⅴ
それから数日間、帝国の動きはなし。
ユリアンはキャゼルヌ家でランチ中(キャゼ先輩から家の様子を見てきて欲しいと依頼された)。
キャゼルヌ家は、オルタンス・キャゼルヌ夫人による完全なる『かかあ天下』だそうです。
オルタンス夫人は、家事が完璧なのだそうです。見習わねば…💦
ところで下の娘さんがパタリロ的でカワイイ…
ランチを楽しんでいると、爆撃の衝撃が襲います。またグングニルで砲撃してきたようです。
こちらからもすかさず、トゥールハンマーで反撃しますが、
敵はまた、この主砲の攻撃の間に何かしているのでは…?
すると、スゴい量の攻撃を受けます。
『後背、至近距離に敵・二個艦隊❗️
レーザー水爆を大量に受けています‼️』
ミュラー艦隊の猛撃によって、イゼルローン要塞の二箇所に穴があいてしまいました。
ミュラーの目的は、開いた穴からワルキューレを侵入させること。
ちなみに二個艦隊のうち、
ミュラー艦隊ともうひとつはケンプ艦隊…
ケンプはガイエ要塞に居るので、代理でパトリッケン少将が指揮しています。
イゼルローン要塞側は、ワルキューレの出撃に対してスパルタニアンで迎え撃ちます。
ポプランの舞台も出撃。
ポプランは空戦の天才なのですが、部下たちには三機で組んで、敵一機を攻撃させるように徹底させているそうです。(ポプランは自身は一機で倒している)
帝国は二個艦隊が控えている状況…
同盟も、艦隊を出撃させる必要があります。
こちらが出撃できるメンバーは以下…
- アッテンボロー
- フィッシャー
- グエン・バン・ヒュー
これでは足りない…と焦るキャゼルヌに、
満を持してメルカッツが声をかけます(シュナイダーが嬉しそう)。
メル:『私に艦隊の指揮権を、一時お貸し願いたい』
メルカッツ、ついに動きます‼️
#155 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅵ
その頃、ガイエスブルク要塞では…
ケンプ:『この回廊はやがて名前を変えるだろう…ガイエスブルク回廊とな』
ケンプ:『それともケンプ=ミュラー回廊か⁉️ 』
ケンプ回廊と言い切らなかったところが、まだ救いがあります(笑)言い切っていたら完全なる死亡フラグ…
さて。
メルカッツ withシュナイダーは、ヤンの旗艦であるヒューベリオンに向かっています。
すると、通路に立ちはだかる軍人が一人…。
ヒューベリオン艦長:アサドーラ・シャルチアン中佐です。
彼は職人気質で頑固そうな男ですが、メルカッツを歓迎します。
ホッとするメルカッツたち。気苦労が多いな、気の毒に…😓
ヒューベリオンの艦橋に到着すると、先程の3人の提督たちが(通信で)メルカッツを歓迎します。
メルカッツは、これから同盟側の人間として正式に戦うことになるのです。
💡 メルカッツのマメ知識
メルカッツは帝国の名門貴族であり、さらに上級大将という揺るぎない地位にありました。
それなのに、ずっと腰の低い態度をくずさなかったのだそうです。
大事ですよね・日常の態度って😄
さて、スパルタニアンに搭乗しているユリアンがふと・気づくと、イゼ要塞の浮遊砲台が撤収されました。
ミュラーも気付き『様子がおかしい』…と思いますが、ケンプ代理のパトリッケン少将は好機とみて、イゼ要塞に突進してゆきます。
そこにイゼルローン要塞の流体金属から飛び出してきたのは、同盟のの4艦隊。
メルカッツたち同盟の艦隊は、
ケンプ艦隊を四方から一斉砲撃。
このままではマズイ…とミュラーがケンプ艦隊の救援に近づこうとすると、
ミュラー艦隊のルートに沿って、要塞の流体金属から浮遊砲台が出現し、
ミュラー艦隊は無防備な側面からの砲撃を受けて、足止めされてしまいます。
💡 これは、メルカッツ案なのだそうです
スパルタニアンが浮遊砲台の援護なしでも(対ワルキューレ戦に)耐えられると判断し、浮遊砲台をミュラー艦隊の支援ルート上に集中的に配置した。
さすがメルカッツ‼️
ケンプやミュラーがかなう相手じゃないんですよ(シュナイダー的立場でイキるかっこん)
しかし、こんな状況でもミュラーは不気味に冷静です。
#153 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン要塞 要塞対要塞Ⅶ
さて、ケンプには焦りがありました。
年下であるミッターマイヤー&ロイエンタールが上級大将となり(たしか3歳下)、さらに・今回の戦のきっかけとなった国境紛争で、自分の部下が失態し…。
ケンプはラインハルトになんとか良いところを見せたい。いつものケンプの精神状態ではなかったでしょう。
💡 ユリアン解説…各司令官には戦闘教義がある
ミッターマイヤーは速さに特化するため
高速艦のみで編成
ビッテンフェルトは超攻撃型に特化するため
装甲を薄くして軽量化し、浮いた分でミサイルを積んでいる
そしてミュラーは守りに特化している。
ミュラーは根性で浮遊砲台エリアを脱し、ケンプ艦隊のもとへ。
同盟の艦隊は、今度はミュラー艦隊を相手にすることになります。(ケンプ艦隊はミュラー艦隊の背後へ一時敗走)
💡 ヒューベリオンの艦橋では、
シュナイダーがメルカッツの勇姿に感涙しています(メルカッツ大好きかっこんもワカりみ)。
しかしメルカッツは冷静に、突っ込んできた艦隊の司令官(ミュラー)を、優秀であると称えます。
ミュラーは『旗艦に護衛はいらないから、その分を最前線の防御にまわせ』と指揮しています。
メルカッツは、おもいます…
ローエングラム公麾下は、なんと優秀な人材が多いのか。
シュナイダー:『来てみて分かりましたが、それに比べると同盟は…』
シュナイダー、でしょ?、
今まで・こんなんで対等に戦っていたんですよ?🤤
シュナイダー:『しかし・だからこそ閣下の活躍の場もございましょう』
この言葉に、何を思うのかメルカッツ。
さて。
ケンプ艦隊が立て直し、ミュラー艦隊の応援に向かってくるようです。
メルカッツは、引きどきであると判断。
ユリアンたちスパルタニアンに撤収の信号が伝えられて、小型艦艇たちも帰投してゆきます。
こうして2日間にわたった戦闘が終了しました。
ガイエスブルク要塞で、ケンプはミュラー(通信)に叱責しています。
ケンプ:『以降は後方にさがるように』
部下から、ローエングラム公になんと戦況報告するか?と聞かれたケンプは…
ケンプ:『我が軍、有利…と』
首都星オーディン、元帥府にて。
ラインハルトはケンプからの報告書に不満そうです。
ケンプのやっていることは、
イゼルローン要塞の攻略・占拠。
対してラインハルトが望むのは、
『イゼ要塞の無力化』のみ、だそうです。
💫極論として、ガイエスブルク要塞をイゼ要塞にぶつけちゃって、また新しい要塞をワープアウトさせて、回廊に設置すれば良いとのこと。
いや・でも、このまま延々と戦争がつづいて物資と人命が失われるよりは、そのほうが良いのか。
ラインハルトは、ケンプのやり方を尊重させようと黙っていたそうです。
‥が、もう我慢ならないと。
援軍として、ミッターマイヤーとロイエンタールを向かわせるそうです。
さて。ガイエスブルク要塞の後方にさげられたミュラー艦隊。
ミュラーのもとに、捕らえた同盟の捕虜がこんなことを言っていると報告が入ります。
『ヤンがイゼルローン要塞にいない』
16巻の感想
今回、同盟のドタバタ話なのであっという間に感想を書くことができました‥(貴族間の抗争が書きづらいです、そもそも名前がややこしい(笑)
今巻の特筆すべき点は、
なんといってもフレデリカの黒歴史。
政府のネットにハッキングしてヤンの情報を盗んでいたとはなぁ‥😅
いや~~~、
帝国のヒロイン・男装ヒルダが超マトモに見えますぞ(笑)
💡 それから、メルカッツ好きとして書いておきたいのが‥
藤崎先生、シュナイダーの心理描写がとっても丁寧ですよね❗🤗
草葉の陰にかくれていた『敬愛するメルカッツ』の勇姿を久々に拝むことができて、感涙しちゃうという(笑)
で、メルカッツが『やめてくれ』と困るという(笑)
‥ということで、今回は以上です。
次巻17巻は、2020年3月19日発売予定😃