【神巻‼キャゼ先輩 ダテに机仕事のみで】フジリューver. 銀河英雄伝説第9巻【少将になってない男】

2018-02-28

ヤンジャン公式サイト

2018年2月19日発売だったフジリュー銀英9巻。

さて、今回の表紙は‥

アマゾンで先に、チラっと表紙を見たのですが‥誰なのか分からなくて(^^;)
表情を落としたヤンだったのですね、こんな表情は初めて見ますね。

思わず合掌。

前巻の感想を3行で

フォーク准将
脳内再生
古谷徹 余裕。

石黒監督アニメで古谷さんがフォーク准将を演じられていましたが、ムチャクチャにハマってましたよね(笑)
フォーク准将に大物の古谷さんを充てることで『彼は単なる雑魚じゃあない』、とキャスティングされた方の意図が伝わりますよね。

‥いま検索で見てみると、たまには悪役をやりたいという古谷さんを捕まえて充てたそうで(笑)そして、古谷さんは凝りてしまって、その後に「笑っていいとも!」で「今まで演じた中で一番嫌いなキャラ」としてフォーク准将のことを言ったとか…。笑うしかないです(笑)

さて、フォーク劇場のせいで巻き起こった同盟軍3000万人の大規模侵攻、見て参りましょう。

現在、年度末(とくに謝恩会の準備/^^;)で超多忙につき、ちょい早送りでサクサクと『あらすじ&感想』させて頂きます。

#077 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥 首都星オーディン 温室のバラ園

イゼルローンを取られたため、帝国三長官が辞任した。
その席に誰を就かせるか?

フリードリヒはラインハルトを呼び『三長官のどれか‥全部なってもいいよ』と告げる。慌てるリヒテンラーデ。

ラインハルトは毅然と辞退します。
…その辞退のお陰で、オーベルシュタインはお咎めナシとなるそうです。

廊下を歩くラインハルト&ジークの前に出現したオーベルシュタインは、独自のルートで知ったという情報『同盟軍が大規模侵攻がある』を告げます。

一方、バラ園にて。
リヒテンラーデが皇帝を咎めると、フリードリヒ4世は『不死の国家はない。どうせ滅びるならせいぜい華麗に滅びるがよいのだ』
フリードリヒ4世には、破滅願望があるのでしょうか。狙われちゃいますよ〜。

#078 ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥 首都星オーディン ローエングラム元帥府の若き提督たち

フェザーンの存在は、一般市民には都市伝説なのだそうです。知っているのは、一部の大貴族だけ。
ラインハルトも、今回オーベルシュタインから聞かされ実在すると知りました。

何故オーベルは知っていたか?…ミュッケンベルガー元帥がフェザーン人を利用していたため、副官時代に知ったそうです。

フェザーン商人は、オーベルを通してラインハルトを上客になると認め今回の情報をオーベルに流したそうです…だから、この時点ではまだノイエサンスーシは知らないというわけです。

それから数日経ち、ローエングラム元帥府。
同盟軍大規模侵攻の討伐の任を受け、ラインハルト厳選の提督が集合しました。

  1. ロイエンタール中将
  2. ミッターマイヤー中将
  3. ビッテンフェルト中将
  4. ルッツ中将
  5. ワーレン中将
  6. ケンプ中将

今回はイゼルローン回廊から同盟軍が大挙して押し寄せてくるワケですが、それに『効率よく』対抗する策を、オーベルシュタインが明かします。

それはキルヒアイスが疑問を持ってしまうような非情な内容のようです…

一方で、ハイネセン。
シトレ元帥、ユリアン、ジェシカ、トリューニヒト…それぞれが見上げる空に、3000万の命が出航しました。

『同盟軍は史上初めてとなる銀河帝国本土への進攻作戦を開始した‼️』

嫌な予感しかしない

どうなるか同盟軍。次回タイトルに注目。

#079 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅰ

タイトルに早々『死線』とついてますよ!!ここから同盟の地獄が開始しようとしてます。早い。

イゼルローン回廊を抜けようとする同盟軍の艦隊。帝国領は目前です。

第一陣を行くのは、
第10艦隊の司令官はウランフ中将。
旗艦は『盤古(バン・グゥ)

続くのはヤンの第13艦隊。
ウランフから通信を受け『敵が回廊出口に待ち伏せしてくれてれば良いですけどね』…と答え、ウランフは『??』となります。

ヤンが言う通り、帝国軍の待ち伏せは無く、そのまま同盟軍20万隻が帝国領を500光年も進行しちゃいます。(なだか恐怖フラグの予感ひしひし)

当然、そうなると帝国の有人惑星が存在するわけで、一つずつ制圧していく必要があります。

惑星に降り立ってみると、農奴しか存在せず、統治する軍・貴族が『財産と食糧』をすべて持ち去ってしまった後でした。

取り残された農奴たちは食糧を要求、同盟軍は自分達の物資を分け与えるしかありません…あれれ、このままだと…😅

さて、イゼルローン要塞。
キャゼルヌ先輩が、帝国製のオシャレデスクでピリピリしています。

キャゼルヌの部下いわく、彼の脳内では物資の流れが3Dで見えているそうです。さすが後方支援の鬼。

部下:伊達にデスクワークのみで少将までのぼりつめたわけじゃない
かっこん:うはははm9(T▽T)‼️

キャゼ先輩は、ロボス元帥に直訴します。
『200以上の星を占領、5000万人の民間人の物資に応えなければならない。このままでは財政破綻してしちゃうから、即時撤退すべき』と。

その説明から、グリーンヒルのみが敵の罠であると気づくことができましたが、ロボス元帥はフヌケてしまい意味が分からず、フォーク准将は言わずもがな。
結果、却下(無難にスルー)されます。

せめて敵と一戦を交えるまでは、物資の支援を請求し続けるのだそうです…

(この状況、良くわかるなぁ…決断できない人の下に就くと、このままじゃヤバイと分かっていても誰も改善策を取れないんですよね)

#080 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅱ

すべての同盟艦隊が、制圧した星の補給物資に苦労しています…同盟軍人の食事量が半分に制限されているとのこと。

帝国領の最深部に居るウランフ(第10艦隊)は、フォーク准将にイゼルローン要塞の物資を今すぐ送って…とリクエストするも『現地調達して』と返答されてしまいます。

その言葉は同盟全軍に伝わり、士気がガタ落ち。

さて、ハイネセン…最高評議会メンバー(政治組)が会議中です。

解放した帝国人一億人の物資の要求がきているそうです…同盟軍人3000万プラス、もうこれ以上の対応できません。

財政委員長レベロ(常識派)は『今すぐイゼルローン要塞まで撤退すべき❗️』と訴えますが、

元より主戦派だった政治家たちは、
『撤退=支持者から責められる』と恐怖して、多数決の結果…

『前線で何らかの結果が出るまで物資を送る』
…何らかの結果って、"負けるまで待つ"としか思えないんですが😭
その結果を聞き、一人ニヤつくトリューニヒト。

一方。
ウランフ艦隊の意外とすぐそばに、ブリュンヒルトが控えていました。

『同盟軍を飢えさせ、輸送部隊を襲う』というのが今回のオーベルシュタインの案なのだそうです。襲うのが、キルヒアイス。
わざと淡々とするキルヒアイスに、自責の念が強くなるラインハルト。…本当に、ここまでして銀河を手に入れたいのか?という思いでしょうか。

同盟の占領地を進む、輸送部隊。

イゼルローン要塞に寄港した際に、
キャゼルヌ少将:『護衛艦26隻は足りない、せめて100‼️』
と怒鳴られたそうです。

まさか同盟軍だらけのココで帝国に襲われるワケがない、と安心しきっている部隊はキルヒアイス艦隊3.6万隻に急襲され、壊滅されます。

#081 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅲ

『プロージット‼️』ガシャーン🍷
いよいよ、ラインハルト配下の提督達が勢いよく出陣していきます。

その頃、第7艦隊占領地で民衆の暴動が発生します…いや、今となっては暴動が起きたとしても大局に変わりはないです…

ウランフは回想します…これから帝国領に進軍しようとする際、ヤンとの通信で彼から伝えられた内容が的中したことを。

ヤンはこうなるだろうな、と予想していたのに進言することはなかったわけです。どうせ却下されるんだろうと。

ウランフは改めてヤンに通信。
ヤンは即時撤退すべきと伝えます。すぐに帝国軍の全面攻撃があると予測される為です。

でも、誰がフォーク准将に進言するよ?

ヤン:『ビュコック提督にお願いしましょう』
おじいちゃん、お疲れ様です😭

さて、ビュコックの第五艦隊は占領域の中程に位置しています。

早速フォーク准将に通信するお爺ちゃん。
単刀直入に准将を煽ると、准将は発作を起こし、倒れてしまいます。
フォーク准将を退席させた功績は大きいですぞ(笑)

第十艦隊。
撤退命令を期待し、待機を続けていたウランフ艦隊に敵影が出現…
ウランフ:『間に合わなかったか…』

ビッテンフェルトの黒色槍騎兵艦隊【シュワルツ・ランツェンレイター(防御力を捨てちゃってる) 】 が襲いかかります。

#082 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅳ

フォーク准将がヒステリーの発作で退席 (させられ) 、ここでようやくグリーンヒル総参謀長がバトンタッチします。これにより状況は改善するのか?

ウランフ艦隊。
黒色槍騎兵艦隊のMAXの士気にドン引き しています。
ウランフはヤンが助けに来てくれる、と部下を鼓舞しますが、 各同盟艦隊が優秀な帝国艦隊を相手にしなくてはなりません。

(ヤンの第13艦隊はケンプ艦隊を相手にしてます)

さて・第五艦隊〜イゼルローン要塞通信。
ビュコックは改めてグリーンヒルに撤退決定を要望しますが、
グリンヒル:『いまロボス元帥が昼寝中なので保留しかできない』

激怒するお爺ちゃん(哀れすぎる)ですが、そんなヒマはありません❗️
帝国一のひねくれ者がお爺ちゃんを襲います。

#083 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅴ

ビュコックの第五艦隊を襲うのはロイエンタール艦隊。
戦いに備え、ドーナツのような陣形に変化します。

それを見たビュコックは『この敵司令官は…』

  1. 奇をてらうひねくれ者か
  2. 複雑な精神構造のひねくれ者じゃろ
  3. もしくはその両方じゃ(←コマ外のコメント📝)
藤崎先生、それロイエンタールの悪口でしかないっス

楽しすぎます(笑)

戦いが進むと、ロイエンタール艦隊は捻れたネットのような陣形に変化。
どこを狙えば良いのか分からない、と戸惑っていると『実は包囲されて』いました。

ビュコックは混乱する部下達へ落ち着き払い、『こういう時は、物陰に隠れるのじゃ』

ビュコックはあらかじめ、衛星を意識していたようで第五艦隊はその影に隠れます。
(さすがかっこんの乗りたい同盟艦No.1提督‼️)

戦況ですが…
第三艦隊はワーレンが無難&着実に戦闘。

第十二艦隊はルッツが壊滅させました。

第七・第九艦隊はミッターマイヤーが 速攻で壊滅。

第八艦隊はキルヒアイスが 帰り道のついでに 撤退させたそうです。

同盟艦隊が壊滅の連続 の中、唯一の例外がヤン艦隊。

半月陣形で逃げ・かわしつつ、ルッツ艦隊を消耗させているそうです。

ルッツが一時的に撤退したスキに『逃げろ』と指示するヤンに、 ムライは静かに
ムライ:『敵の背後をとる絶好のチャンスですが…?』
キラキラしたフジリューキャラの中でこのムライのリアクション、味があります😂

さて、ヤンが逃げることはラインハルト側はお見通しでした。
逃げた先には、不敵に微笑むキルヒアイスが待ち受けます❗️
(ジーク、オーベルシュタインに毒されてないかい?😅)

死線はまだまだ続くようです。

#084 ヤン・ウェンリー中将 帝国領辺境 死線Ⅵ

キルヒアイスのすぐ側には、参謀長のベルゲングリューンが控えます。

キルヒアイスに陶酔しきっている様子ですが…フジリューver.のベルゲングリューン、こんなカンジなんですか⁉️😭
(ベルゲングリューンの生き様も味があるんですよねぇ、メルカッツ好きなかっこんとしては彼の生き様も好きです😃)

キルヒアイス艦隊と対峙するヤン、おそらくこのマンガで初めて焦りの表情を浮かべます。

ヤン:『とりあえず揺さぶりをかけてみよう、スパルタニアンでつついてみてくれ❗️』
…ということは、、⭐︎

スパルタニアン格納庫。
整備兵のお姉さんにデレデレしているポプランが初登場です。
ポプランこんな感じですか〜、そりゃジャン・ロベール・ラップがああだったんですから、こうですよね。納得せざるを得まい(笑)

第十三艦隊の旗艦ヒューベリオンは四人のスパルタニアン乗りエースを抱えていて、その一人がポプランです、と。

ポプランが必死に戦闘していますが…
ヤン: 『だめだ 敵はゆらぎもしない』
全読者: 『でしょうね〜(泣)』
↑ココ笑うとこですよね?(笑)

ヤンは策を講じます…U字陣形に変化させ、敵艦隊を誘い出し、三方から攻撃する。

艦隊運用の鬼、フィッシャーにより第十三艦隊は即座に対応。
フィッシャー:『1mmでも(陣形から)ずれたら主砲ぶちかましたるからな‼️』

陣形が完成したところで、ロボス元帥から命令が入ります。

『分散した兵力を、アムリッツァA宙点に集結せよ』
戦闘は撤退戦へ変わります。
できる限りの犠牲を抑えた戦いを続けたヤンでしたが、(遅すぎるタイミングの)撤退命令に従うことで多くの犠牲者を出すことになってしまいました。
そうなると分かっていても、やはり命令に従うヤンなのです。

不満に際して、
革命を起こそうとするラインハルト、
それでも一軍人として命令に忠実であろうとするヤン。二人の立場の違いが明確になります。

#085 ヤン・ウェンリー中将 銀河帝国 イゼルローン回廊出口付近 アムリッツァⅠ

ロボス元帥からの集合命令を受けた第五艦隊。
衛星の向こうには、 まだロイエンタールが変態的な陣形で待ち受けています。 まだやってたんかい(笑)

第十艦隊のウランフにも集合命令が入りますが…

対『黒色槍騎兵艦隊』戦で、艦艇4割を失い戦闘続行は困難。
正面突破で離脱します。…シュワルツランツェンレイターに正面突破なんてできるのでしょうか?😅(それを受けるビッテンフェルトは嬉しそう)

ボロボロになりながらも、なんとか突っ切ったウランフ艦隊ですが…
黒色槍騎兵艦隊は反転し、これより追撃戦になります。

ウランフは決意します。
『旗艦が盾となり、他の艦を離脱させる』
部下に旗艦から降りろと命令しますが、ウランフ艦隊の士気はとても高く、非戦闘員のみが離脱。

旗艦とウランフに従いたいという数隻が黒色槍騎兵艦隊へ勇敢に激突し、壊滅してしまいます。

敬礼するビッテンフェルト。
第十艦隊は同盟軍の至宝だったのでは😭

ブリュンヒルトにて。
ラインハルト側も、同盟軍がアムリッツァに集結しつつあると気付き、全軍を移動させることに。

ちなみに同盟軍が占領していた(&放棄していた?)星は、帝国がこの時点で無事に奪還したそうです。

同盟軍は現時点で20万隻→5万隻になってます。

次回からアムリッツァ星域会戦が開始します。

#086 ヤン・ウェンリー中将 銀河帝国 イゼルローン回廊出口付近 アムリッツァⅡ

アムリッツァ星域に到着したヤン艦隊。
無事だった他艦隊も到着したようです。

まったく食事していないヤンを心配して、食事を差し出すフレデリカ。
その姿に、エル・ファシルでの少女時代のフレデリカを重ねて、ヤンは微笑んでしまいます。
(あんな可憐だったのに後にこんな腐女子に成長してしまうとは…)

そんな中で敵接近の知らせ。

イゼルローン要塞では、グリーンヒルがまだ即時撤退を進言し続けていますが、全く聞き入れてもらえません。

グリ父回想: 無能な男が元帥になれるわけがない
全読者: いくら同盟とはいえそりゃそうだ😮

グリ父の回想によると、ロボスも40代までは前線・後方支援ともに有能な軍人だったそうです。それが極端に士気が落ちたそうで。

でも、とグリ父はさらに思います。
根本で民主主義の腐敗が原因にあるのだ…

グリ父:『私にはそれを眺めていることしかできないのか?』
フラグが立とうとしています…

第十三艦隊にて。
確認する限り…帝国7万隻、同盟5万隻。
ヤン:『帝国の数が少ない?』
キルヒアイス艦隊が、アムリッツァのウラから周り、同盟に奇襲をかけようとしているようです。

何となく勘付いたヤンは、同盟艦隊の背後にありったけの機雷を敷設するよう指示します。

でも、ラインハルトもそれは計算のうちのようです。

さて、次巻どうなるか。

第10巻、2018年4月19日発売予定。

もうすぐですね😭(嬉しい悲鳴)

第9巻の総括

今巻、ナニがアレかって、
ページを開いてすぐの目次タイトルにズラ~~~っと並ぶ『死線』ですよ!!!!

帝国領に踏み込んで早々から、タイトルに死線がついちゃうんですよ。
この最速加減、これはもはやギャグの域でしょう。

(やっぱり)同盟が帝国領に攻め込むべきやなかったんや😮

全読者:『知ってた』

ヤンジャン公式サイト

次巻、アムリッツァ戦決着~不吉なリップシュタット戦役へ‥

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