2019年10月31日・長野県内のニュースによりますと、現在(平日の)災害ボランティアの人数が不足しているとのことです。具体的な現状をお伝えいたします。
長野市の災害ボランティアの人数のピークは、台風19号が過ぎ去った・翌週の日曜日10/20で、3,079人だったそうです。
その後、平日は600人を切る人数となっています‥10/29には過去最少人数の506人となり、ボランティアセンターには危機感があります。
(それでも、ありがたいです。平日でも駆けつけて下さっている方、ありがとうございます)
ボランティアが事前登録制度になりました、ご注意ください❗
災害ボラが足りないと、こうなる
ボランティアの人数が足りないと、何が問題か?
被災された『家主さん』は、
作業をしたい日に、事前に『ボランティア迎え入れの申請』を出していらっしゃるのですが、
平日だと、(ボランティアの人数が足りないため)ボラさんに1人も来て頂けない‥という事案が発生しているそうです。
➡ 長野市に『この日で』と申請を出しても、長野市から『受付はしますが、時間と日付指定はできません』と返答される。
このような現況に『長野市災害ボランティアセンター』海沼センター長は、危機感を募らせています。
センター長:『長野は、冬‥『雪』という問題に直面するために、年内までにメドをつけたいと思っている』
週末しかボランティアさんが来られず、週末でしか作業できないとなると、(年内までと限定すると)1ケタの日数しか残っていません。
ボラのリピーターを増やす
ボランティアさんに継続して来ていただくことが課題となっています。
災害NGO法人『結』の代表でいらっしゃる前原土武さんが、これまでに経験された災害ボランティアの経験・知識を生かされて、現在・長沼地区で活躍してくださっています。
前原さんがいわく『(大事なことはボランティアの)リピーターをどう増やすか?だ』
前原さん:『一番こわいのは(ボランティアに)来たのに、帰されたとか(活動)中止になって終わったとか‥』
『(ボランティアを)やったのに全然活動できなかったとかなると「もう行きたくない」・「長野ダメだな」となる』
10/20に、大勢いらしてくださったボランティアの方をさばききれませんでした。失礼な思いをされ、帰られた方もいらっしゃると思います‥。
助けたいと思ってくださった方へ、被災地は最大限・応えねばなりません。
ボラのための具体的な対策
前原さんは『ボランティアの現地拠点』を被災地に設置されました。
そこで被災地全体の(災害の現況)地図を作成し、貼りだしていらっしゃいます。
その意味は『被災の現状がどうなっているのか?をボランティアの方に把握してもらいたい』から。
前原さん:『(災害の現況地図を見ることで)「(自分が作業している)ここだけじゃない」・「もっといっぱいある」・「また来ないと」と気づいてもらわないと』
『被災地は生き物なので、今日の朝と夕方で表情が変わっている』
『(被災地に)たくさんの人が入って活動しているから、課題が解決されて➡新しい課題が生まれていくので‥』
『そのためにも、フレキシブルに変化できるようにしないと』
ボランティアの方が朝にいらしてくださって、夕方にお帰りになられたときに、
『自分は今日、ココを積み上げたんだ』
と、充実した気持ちで戻って頂けたら幸いです。
さらに『まだココがあるのか‥』と把握して頂ければ、機会があれば再訪していただければありがたい。
長野市の対応は?
長野市は、長野市の企業へボランティア派遣を求めているそうです。私もそれが具体的だと思います。(ある程度の人数の企業から、一定割合で派遣して頂く)
(※ ちなみに、長野市の小学校から毎日職員の方が1人、ボランティアへ派遣されています‥被災した小学校のヘルプかな?)
長野市としては遠くからお越しくださるボランティア希望者のかた向けに、
阿部知事:『松本空港発着便で訪れるボランティアに、航空会社が格安のプランを検討している』
‥とのことです。
ボランティアサポートの対応は?
みずからも被災された方が『身銭を切って』、ボランティアの方の支援を開始されています。
例)お店をボランティアの休憩所にして、トイレを開放している『ラーメン店』。ボランティアの方を格安で宿泊できるようにしている『お宿』。
2019年の晩秋‥ただでさえも、景気が悪く、
増税されて、どこのお店・企業も経営が大変な状況なのに、天災のせいで割引措置をとるのはキビしいと思います‥が。
長野市は率先して、早急にボランティア・サポートの指針を表明していただきたいです。
追記:
長野県がボランティアの方向けのサービスが受けられる店舗を取りまとめてくださいました
⚠ 各店舗で、サービスを受ける期間が設定されています。例)ボラ活動の翌日まで ボラ活動から1週間以内など
総括
追記:
前述の前原さんは、これまでに(現地の方のために)災害ゴミが置かれている場所をSNSにアップして、自治体・自衛隊と共有して速やかに撤去されることを促してくださいました。
被災者の方から『災害ゴミが目につかないだけでも、気持ちがラクになった』というコメントがありました。
この方のように、知識と経験のある方が現地で素早く行動を起こし、ノウハウを与えて下さるのは本当にありがたいことだと思います。
‥その方が、『ボランティアはリピートしてもらうのが大事』というからには、長野市は重要課題と受け取り、早急に対応すべきと思います。
‥ということで、今回の記事は以上です。
長野市は、災害ボランティアさん募集中です❗ よろしくお願いいたします。
追記:2019/11/02
報道で、連休初日 11/2の長野市のボランティア人数が2,000人に達したそうです。ありがとうございます。 長野市としては2,500人まで受入れOKとのことです!!!(強気です)