『主人の会社の先輩』が、堤防が決壊した『穂保』にお住まいで、今回被災された‥とのことで、主人がお手伝いに行かせて頂きました。2019年10月20日時点での状況を報告いたします。災害ボランティアの方へ、内容を参考にしていただければ幸いです。
(ここからは、主人の文となります)
駆けつける前日に被災した先輩同僚(Tさんとします)と話して、持ち物を確認しました。
大量の泥が溜まって困っているという話なので、スコップを持っていくことにしました。
窓ふきのグッズを持っていくべきか?とたずねると
絶句しました。
もくじ
当日の朝
今回お手伝い参加者である、ほかの同僚宅に集合し、そこで迎えにきてくださった『Tさんの奥さん』の車にみんなで乗り込みます。(渋滞しているのでは?と予想して『朝8時頃に現地に到着する』ように集合)
Tさんの奥さんに運転していただいて、現場に到着しました。
やはり国道18号(通称:アップルライン)は、日曜日の朝だとは思えないほど渋滞しています。
そういった方が路駐してしまい、現地ではムダな渋滞が発生しているそうです。
実際の活動はどんな内容?
Tさん宅に到着しました。
被災されたTさんのお宅は、決壊した堤防から、本当にすぐの場所にあります(あまりに近いので名前は思いきりボカしています)。
敷地に入ってみると、すでにお手伝い・災害ボランティアの方が、家屋から『大量の泥』をスコップで書き出している最中でした。
荷物を置いて、私も作業に加わります。
私がしたこと
✅ この日、Tさん宅で作業していた人数構成
同僚など知り合い20人
災害ボランティアの方5人ほど
(こちらについては・また、後述)
まずは、ゴミとなってしまった家財を捨てる作業にとりかかりました。
Tさん宅は、洗濯機、冷蔵庫などの家電、タンスなどの家財‥ほとんどを捨てていました。
さらに『どこかほかの場所から流れ着いた』大量のガレキを片づけていらっしゃいました。➡コチラにすごく困っているとのことでした。
これらをまとめて『災害ゴミ』と言います。
Tさんのお宅から出る災害ゴミの量だけでも凄まじく、軽トラで10回以上も『災害ゴミ置き場』まで移動しました。➡長野市は軽トラ所持のボランティアの方を大歓迎しています
往復を繰り返すうちに、他の場所からも廃棄物が出されたことで『災害ゴミ置き場』がみるみるいっぱいになり、あまりの多さに驚きました。
➡現在、大量の災害ゴミをどうはかすのか?で、行政は苦心しているそうです。
床下浸水の対応をしました
部屋の中(床上)の泥をかきだし、あらかたキレイになりました。
※ちなみに『泥』は、ムース状でフワッとしたドロドロ状のものでした。スコップですくいづらい。
つづいて、床下の泥をかきだす作業にうつります。
『床板』をはずしての作業になります。バールなどの作業道具が役立ちました。
※柄の長い水切りワイパーを使うと、床を開ける部分を最小限にすることができます(➡どういう意味か?主人に聞いてみます)
床板をはずしてみると、床下には『大量の水』が溜まっています。
『水』を出さなければなりません。
バケツや、水ポンプを使って排水作業をしました。
※床下には『泥』は溜まっていませんでした。
お昼休憩
お昼休みになると、家主であるTさんから
と指示がありました。
決められた時間に、みんなで休むということが大事なようです。
※ボランティア先によっては、家主の方から指示を頂けないこともあります(それは当然ですよね)
できましたら、ボランティア経験がある方・その場で年長の方が、音頭をとって『皆さん、そろそろお昼にしましょう❗』と積極的に声がけをされてはどうか?と思います。
作業はいっきにやると、カラダに負担がかかります。
- 適度に水を飲みながら
- 重いものは1度に持ち上げず、何度も分けて(腰の負担)
- 時計を見ながら、適度に休憩しながら
今日だけ、動ければ良いわけではありません。ボランティアの方の『明日の身体』も大事です。どうか無理をなさらないように。
ちなみに、お昼休憩の間に、ボランティアの方と少しだけお話ができました。
ボランティアの方とお話
北部ボランティアセンターから派遣されたという長野市の男性は、長野駅(長野電鉄)➡柳原駅(徒歩)➡北部ボラセンへ向かったそうです。
その男性は『通っている会社』が今回の台風で被災(浸水)してしまい、自宅待機を命じられている中でのボランティア参加なのだそうです。本当に頭が下がります、ありがとうございます。
現地でトイレはどうする?
すごいことに、下水処理場が機能を開始したため、Tさん宅ではトイレを使用できました。
ですが・流れが悪いため、連続で使用しないでとのこと。
長野市の仮設トイレが点々と設置されているので、災害ボランティア・お手伝いの方々はこちらをお使いいただくのが良いかと思います。
終わりのかんじは?
お昼に作業を終えて、戻られるボランティアの方もいらっしゃいました。
(家主さんに声がけをされていたか?までは不明ですが、するべきでしょう)
お昼休み後も、ときどき休憩をとりながら(各自の判断)、
16時ころに作業を終了‥解散しました。
最後に、家主であるTさんが集まってくれた皆の前で、お礼を伝えていらっしゃいました。
主人からひとこと
被災された世帯主が『働き盛り』だと、かなり違う。
今回のTさん宅のように、同僚などの助けを借りて早めに作業に取り組めるから‥とのこと。
問題となるのが、助けを呼べないご高齢のお宅です。
こちらの地区は、ご高齢のご夫婦やご高齢で一人暮らし宅が多い。
ご高齢者のお宅へ、ボランティアのお力は大いに役立つはずです。
ご住職がヘリで救出された妙笑寺
ちなみにTさんはご自宅を綺麗にしたのちにリフォームし、再び住む予定とのことです。
『とりあえず住めるように戻してほしい』‥という方も多いと思います。
余談ですが・この日は主人がお手伝いさせて頂いている間に、安倍首相が『決壊した堤防の場所』を視察にいらしていました(10/20の昼)。
画像出展:県訪問|首相官邸
主人は、すぐ近くまで『総理の一行』が来ていたことにまったく気づかなかったそうです。それほどに、現地は騒然としているようです。
ボランティアを希望される方へ
災害ボランティアに駆けつけて下さる方は、ボランティアセンターで登録をお願いいたします。
長野市のボラセンは以下3か所で受付
- 北部ボランティアセンター
- 北部ボランティアセンター飯綱町サテライト
- 南部ボランティアセンター
⚠ 駐車場について
ボランティアの方の『駐車場』がネックとなっています‥!!
お車で駆けつけてくださる方、北部ボラセンは駐車場がありません。
お車でお越しになられる方は北部 飯綱町サテライト(定員100人/1日)か、南部ボラセンへお越しください。
⚠ ボラ受付の〆切について
朝9時頃に受付を済まされることをおすすめいたします。土日は定員overにより、予定よりも早く(10時)に締め切ることもあるそうです。
⚠ 現地には駆けつけない
今回のように、被災された方の知り合いで『お手伝い』として駆け付けたい方は、出来るかぎりお車で現地に向かわないようにお願いいたします(送迎して頂くのがベスト)