2020年7月22日発売のフジリューver. 銀河英雄伝説第18巻。あらすじ感想いかせて頂きます。
18巻の表紙は、本屋さんで見てビックリ❗
💡 広げてみると、こんな感じ。
そりゃあ 双璧もひれ伏しますわ‥
ラインハルトに心酔しているワケじゃないかっこんですら反射的にひれ伏しますわ‥
前巻ラストで、同盟領で強制的に放映されて、強制的にラインハルトの演説を見させられた 同盟の民はひれ伏さないのか?
💡 表紙を外してみると、
お手持ちのカバーを外してみてください。
シャレた趣向ですよね😊
もくじ
前巻の感想を3行で
同盟は
イラナイ人材
ばかり増え
同盟が欲しいのは、優秀な人材‥なのにメンドくさい大貴族が押しかけて来ちゃって‥こんなんでどうやってローエングラム陣営と戦えと?
ルッツとミュラーとメックリンガーの3人で良いから、同盟にください🙏(控えめなお願い)
‥というわけで、本編に入ります。
#166.5 (前略ヒルダ) 銀河帝国首都星オーディン フロイデン山岳地帯 眠りの神の愛撫
首都星オーディン、フロイデン山岳地帯にて。
ヒルダが訪ねた先は、湖畔に佇む小さなお屋敷…そこにはアンネローゼがいた。
アンネローゼお得意のケルシーの🎂ケーキをガツガツ食べるヒルダ。
相変わらず、無遠慮な彼女に(良い意味でですよ?)、アンネローゼは嬉しそうだ。
💡 ヒルダ来訪の目的は、
フェザーンによる『アンネローゼ暗殺』の可能性が少しでもあるため、身辺警護させてもらいたいと言う内容。
ヒルダの申し出を、アンネローゼは察していたようで…
アンネ:『わたしには、警護してもらう必要も資格もありません』
アンネローゼは、自身と弟、そしてキルヒアイスのこれまでの経緯をヒルダに語る。
結果として、自分のせいでキルヒアイスを運命をねじ曲げ、命を奪ってしまった…とアンネローゼは、強い負い目を感じている。こんな自分に警護してもらう資格は無いと。
しかし、ヒルダは引き下がるわけにはいかない。
ヒルダの主張➡ ラインハルトが人間らしさを保つため、
- キルヒアイスとの約束を果たすこと
- 姉アンネローゼの存在が必要である。
ヒルダ:『じゃなきゃ、弟君はルドルフ大帝になっちゃうよ』
この指摘は、アンネローゼにとって図星の感想だったようで😅 警護を許可してくれた。
帝国暦489年・宇宙暦798年…
ラインハルトは1億人・100万隻の規模の大規模作戦を行おうとしていた…
#167 宰相ラインハルト・フォン・ローエングラム 首都星オーディン 神々の黄昏Ⅰ
オーディンのラインハルト元帥府にて。
彼の傘下の提督達が大集合して、ラインハルトから今回の作戦名が発表される。
ライ:『作戦名は、神々の黄昏(ラグナロック)』金髪サラッ
さてさて。
ブラウンシュバイク公が所有していた、
拷問城にて(かつてミッターマイヤーが捕われていた監獄)
フェザーン商人・ボルテックが捕われていた。
尋問するのは、オーベルシュタイン。
(背後には副官アントン・フェルナー大佐)
オーベ:『卿には、フェザーン本星の座標から吐いてもらおうか』
するとボルテックは不気味に微笑む。
ボ:『フェザーン人は国から出る時、フェザーンの秘密を守るため頭に爆弾が仕込まれる』
💡 フェザーンの秘密を無理やりはかされそうになった時、自爆する…ということ❗️
すると、
ボ:『タヒね 異教徒ども‼️』
凄まじい威力で、爆発するボルテック。
オーベルシュタインは、なぜかみじろぎもしない。彼の前にはシールドが貼られていた。
フェルナ:『脳内の爆弾は検査済だよ、戦艦にも使われる中和磁場を貼っておいて正解だった』
フェルナー曰く、ボルテックに無理やり供述させなくても、もう大体のことはわかっているようだ。
💡 フェザーン本星の自治領主府。
補佐官のケッセルリンクが、ルビンスキーに『ボルテックが消された』と報告している。
さて。じつは、
ケッセルリンクはルビンスキーの息子だった。
ルビンスキーは、貧しいケッセルリンクの母親を捨て、富豪の娘と結婚したという。
ケッセルリンクはルビンスキーを憎んでおり、補佐官に立候補したのもルビンスキーの座を狙うため。
野心に燃える息子を、ルビンスキーは煽る。
そこに訪問者‥地球教のデグスビイ主教が登場。
ケッセルリンクは、主教の異様な佇まいにギョッとする。
💡 フェザーン本星にあるシープスホーン地区
ここには ドミニクの煌びやかな自宅(マンション?城?)がある。
そこを訪ねてきたのは、ケッセルリンク。
ルビンスキーの所有物を全て奪いたい彼は、ドミニクも奪っちゃったそうな。
ケッセル:『あの男の座もすぐに俺のものとなる❗️ 俺が引きずり下ろしてやる❗️』
イゼルローン要塞にて。
ラインハルトの宣誓布告を受けて、
最前線基地となるイゼルローン要塞は備蓄&整備に大忙しだった。
ムライは心配そうだ(そりゃそうだ)。
村井:『帝国は100万隻と聞きますが、我が軍は 総勢で5万艦弱』
首都星ハイネセンに控えているのは 以下艦隊。
- 第一艦隊司令官パエッタ中将 (最近就任)
- 第五艦隊司令官ビュコック大将
ヤンはふと疑問を持つ。
(この要塞を攻略するのは非効率だから、ラインハルトはココ(イゼルローン回廊)を通らないんじゃないかな?🤔)
帝国首都星 オーディンにて。
ヒルダと🍴ランチ中のラインハルト。
彼は、ヒルダの『姉に対する配慮』に感謝している。
ヒルダはラインハルトに疑問をぶつける。
『同盟との和平の道はないのか?(同盟に戦争の道のみ強要するしかなかったのか?)』
この問いに彼は、多少の後ろめたい思いがあったようだ…。
ライ:『自分がここで退いたとして、同盟の身の程知らずや 旧貴族に未来を託せるのか?』
ライ:『明日、皇帝の廃立を発表する』
ということで、
現皇帝エルウィン・ヨーゼフ2世(@ハイネセン) は帝位を剥奪、
▶️先々代ルードヴィヒ3世の第三皇女の孫(ややこしい)『カザリン』が生後5ヶ月の女帝となった。
その後、帝国軍はラグナロクの演習に入る。
- ロイエンタールはイゼルローン要塞制圧の演習
- ミッターマイヤーは『航行不能領域』での艦隊運用練習
※なぜ航行不能領域で演習か?‥は、このあとで判明。
💡 さて、大遠征の当日。
帝国領内で、出陣のお知らせが放送される。
- 第一陣がロイエンタール上級大将
- 第二陣がミッターマイヤー上級大将
- 第三陣はミュラー大将
- 第四陣で、ラインハルト元帥
今回の戦いの目的は、旧貴族を滅ぼすため。
それを熱狂的に応援する民衆。
オーベル:『国民のゴールデンバウム家への忠誠は、ついえたのです』
同盟にも大出兵の報が入るが、同盟市民はみんな呑気している。
同盟市民:(イゼルローン要塞でなんとかしてくれるだろう🤤)
イゼルローン要塞が、ロイエンタール艦隊を捕捉できた頃…、
ここでラインハルトから発表されたのが『フェザーン回廊』の存在。
ミッターマイヤーはすでに知らされていて、回廊を航行するための演習をしていた‥というわけだ。
イゼルローン回廊を通らず、フェザーンを通過して一気に首都星ハイネセンを制圧する…というトンデモナイ作戦を知り、軍人達は熱狂する。
『帝国万歳❗️ わが皇帝・ラインハルト‼️皇帝ラインハルト万歳‼️』
#168 宰相ラインハルト・フォン・ローエングラム 首都星オーディン 神々の黄昏Ⅱ
さて。帝国領内で『フェザーン回廊の入り口』と思わしき『細い道』に到達した、ミッターマイヤー艦隊(旗艦ベイオウルフ)。
その一方で、イゼルローン回廊。
イゼルローン要塞の目前に、ロイエンタール艦隊(旗艦トリスタン)が堂々と布陣していた。
ロイエンタールの傍らには、ベルゲングリューン中将が顔色悪く😰控えている。
ベルゲングリューンは、敬愛していたキルヒアイスの参謀から、何の因果かロイエンタールのもとで、参謀長の座に就任していた。
元々、上官のカリスマによって態度に影響が出てしまうベルゲングリューン(フジリューver.)は、ジーク時代の嬉々とした仕事態度から、すっかり元の『覇気のない状態』に戻っていた。
ロイエンタールは、それを『仕方なし』とみなしている。
ロイエ:『キルヒアイスと比べても、オレは卿を失望させないよ✨(キラ~ン)』
イゼ要塞に向けて、ロイエンタールの攻撃が開始(トゥールハンマー射程外から)。これは単なる陽動なのだそうな。
💡 ベルゲングリューンは思う。
キルヒアイスは、常にローエングラム侯のためにその存在があった。
それに対し現上官のロイエンタールは、覇気と野心にあふれた『乱世の英雄』。
ベルゲン:(だが…それもいい)
なんだか、愛する人に死なれた後に出現した、新しい恋人に対する想いみたいな…
※ 私情で仕事する軍人、ベルゲングリューン
さて、ロイエンタール艦隊のすぐ背後に、ルッツ艦隊が控えていた(旗艦スキールニル)。
ルッツ艦隊は左手に移動し、イゼ要塞の主砲射程外ギリギリを、半包囲で布陣を開始する。
ヤンは、このルッツ艦隊のビミョーな配置を『見過ごすワケにもいかぬ』…とのことで、
アッテンボローとフィッシャー艦隊に出撃させる。
イゼ回廊から出撃してきた、この同盟2艦隊にルッツは嬉々として、
ルッツ:『全艦このままさらに加速‼️ 出てきた艦隊に突っ込め❗️』
これにより、主砲射程内で同盟と帝国の艦隊が入り混じり…トゥールハンマーは封じられてしまった。
ロイエンタール曰く、この作戦は第5次イゼルローン要塞攻防戦の際に、シトレ元帥が考案したもの。
ロイエ:『ルッツの秒単位の精密さと、雷神の鎚を恐れぬ豪胆さあってこその成功だがな』
ヤンはこの展開を、珍しく読めなかったようで弱っている。
ヤン:『さて、どうしたものだろうね・ユリア…』
いつもの場所を振り向くと、ユリアンは居ない。
『彼がいなくて、私も寂しい』と言うフレデリカ。
しれっと『私にとって 息子のような存在です』と言うと、シェーンコップがその言をキッチリ受けて『じゃあ結婚しちゃえば?』とフレデリカを茶化す。
フレデリカは茶化されて怒ると思いきや、
フレ:『…もっと言って❗️』
シェーンコップ:『がはははは‼️』
ヤン:(ドン引き)
さて・その頃、ユリアンがどうしているか?
彼は巡航艦タナトスⅢ号に搭乗し、ハイネセンに向かっていた(お付きでマシュンゴ准尉もいる)。
ユリアンはこのたび、希望して軍人となったことで、辺境の惑星に異動する命を受けてしまった。(軍上層部の嫌がらせ)
『ヤンから離れ、イゼルローンを出て行くくらいなら、軍人にならなきゃよかった‼️』と悔やむユリアン。ヤンは諭す。
ヤン:『希望して軍人になったからには、命令に従う覚悟はもっていてしかるべきだ』
…とはいえ、タダでは転ばないヤン。
ユリアンに何か、お使いを託したようだ。
さらに、この艦にはメルカッツ提督と副官シュナイダー中佐も搭乗している。
彼らがイゼルローン要塞を離れた理由は、
『銀河帝国正統政府』がメルカッツを軍務尚書に任命しちゃったからだった。
シュナイダーは行く末を案じ、上官であるメルカッツにハイネセン行きを反対したが、
メルカッツ:『だが 皇帝陛下がおわす』
‥の一言。メルカッツは大貴族とともにある、自分の運命を受け入れている。いかなる状況でも、変えることはできないのだ。
💡 ちなみにユリアンは、ハイネセンで辞令を受けとった後に、『ポレヴィト星域』というフェザーン回廊よりの惑星に赴任する予定である。
さてさて、
悪路のフェザーン回廊をゆくミッターマイヤー艦隊。
フェザーン回廊の入り口は、艦隊が進むような道ではなく、艦同士が衝突してしまう狭さである。
ヒイヒイ言いながら進んでいくと、ミッターマイヤー艦隊は突然・前方から攻撃を受ける。
無人の攻撃砲台が仕掛けられているようだ。(アルテミスの首飾り的な)
フェザーン回廊に迷い込んだ民間の宇宙船を、この自動防衛システムで撃退し続けてきたようだ。
ミッターマイヤーは、この自動砲台をヤンの手法(熱を感知して攻撃してくるから氷をぶつける)で撃破した。
その4日後、フェザーン回廊で『フェザーンの民間船』を拿捕すると、乗っていたのは地球教徒たち。
地球教徒:『ラープ門は決して抜けられぬ』
ミッターマイヤー艦隊がさらに進むと、
はたしてそこには件の門…『ラープ門』が回廊いっぱいに立ちはだかっていた。
ラープ門は、薄い盾状の建築物。
表面は流体金属で覆われていて、必要な時に10万もの攻撃砲台が浮かび上が利、一斉砲撃してくるというもの。しかも1つの砲台の攻撃力が高い。
#169 宰相ラインハルト・フォン・ローエングラム 首都星オーディン 神々の黄昏Ⅲ
ラインハルトも、ラープ門の報告を受けていた。
ラープ門は絶妙な位置に設置されている。
回廊がくびれ、狭くなったところ…一個艦隊がギリギリ通れる幅なので、ラープ門に正攻法で攻撃できるとは思えない。
『どうします?』と聞くオーベルシュタイン。
『そうだな…』と考えようとしたラインハルトだったが、『ミッターマイヤーに任せたのだから』と思考を止める。ヒルダ曰く、ラインハルトは寂しそうだったそうな。
そこにミッターマイヤーから通信が入り、『ラープ門攻略に、自分とミュラー2艦隊で当たる』と申し出る。
すると、ラインハルトはその意図を理解し『盾で防いで、槍で突こうと言うのだな⁉️』、と快諾する。
さて、惑星フェザーン。
同盟側である『カラフ門』が超貧相だったら、かっこん涙目で大爆笑します🤣
ルビンスキーのもとに『帝国軍がラープ門に到達した』旨…補佐官ケッセルリンクから報告が入る。さして動揺しないルビンスキー。
同席していた地球教デグスビイ主教も、動揺していない。(みんなキモが座ってんなァ😅)
帰宅しようとしていたデグスビイ主教は、ケッセルリンクから声をかけられる。
『どうせ・ルビンスキーを監視してるんだったら、今後の地球教安泰のためにも自分と手を組まないか?』と。
💡 さて、ラープ門の前で
作戦会議するミッターマイヤーとミュラー。
ラープ門の砲台は、1台の攻撃力が高く・連写速度が速く・数が多いそうな。
ミッターマイヤーがミュラーに問う。
ウォル:『鉄壁といえど・どれくらい持ち堪えられる?』
すると、ミュラーは『いくらでもOK』とポジティブに微笑み返す。
元々、防御に特化したミュラー艦隊が『防御にだけ徹底すれば』いくらでも耐えられるのだそうな。その代わり、丸腰になる。
そこで、ミッターマイヤーの策とは…
1️⃣ ミュラー艦隊は『円筒状態』でラープ門に対峙して『盾』となる。
2️⃣ ラープ門がミュラー艦隊を攻撃している間に、ミッターマイヤー艦隊がミュラー艦隊の中央から槍となって、ラープ門に向かう。
3️⃣ ラープ門が迫ってくるウォルフ艦隊に気づき、砲台を向けたら、ミュラー艦隊は防御をやめて、攻撃に移る。
4️⃣ 砲台がミュラーから攻撃を受けている間に、ウォルフ艦隊はラープ門を突破。すぐに反転してミュラー艦隊とともに、ラープ門を挟撃して破壊する。作戦は以上。
ヒルダが解説するには、
ミュラーに活躍させることで、先の要塞戦の汚辱を雪ぐチャンスをあげているのだそうです。
ラープ門攻略戦が開始。
ミュラー艦隊は、ラープ門の砲撃に対して斜めに受けることで、攻撃エネルギーを最小限に留めている。
さて、予定どおりミッターマイヤー艦隊がミュラー艦隊の中央からラープ門を目指し…
ラープ門の砲台は慌てて、ウォルフ艦隊を向いた瞬間…
ミュラー艦隊が、ラープ門に向けて一斉射撃を開始。
。
ところがどっこい、
ミッターマイヤー艦隊は無傷(※かっこん調べ)でラープ門を突破。
ミッターマイヤー艦隊は反転し、ミュラー艦隊と挟撃してラープ門を無効化させることに成功した。
…。
ユリアンが船内で目を覚ますと、目前に首都星ハイネセンがのんびりと浮かんでいた。
ハイネセン地上ゆきの、軌道エレベータにて。
ユリアンは、メルカッツと副官シュナイダーと別れることになった。メルカッツはこれから最高評議会ビルに向かわねばならないと言う。
メルカッツ:『しばしの別れとなる』
シュナ:『君たちの新たな任地での活躍を期待しているよ』
ニコニコとユリアンとマシュンゴに、優しくほほえみ、別れの挨拶をする2人。
※かっこん、こういうところが大好きなんです
💡 ユリアンはハイネセンに3日間滞在予定。
統合作戦ビル(でしたよね?)で辞令を受け取り(このために来た)、会いに行ったのはビュコック提督(司令長官)。
ユリアンがヤンから言付けされた内容は、
『ラインハルトがフェザーン回廊を通過して、ハイネセンを攻略しにくる』
『フェザーン回廊って何なんじゃい⁉️』と仰天するおじいちゃん。
💡 ヤンがなぜ、もう一つの回廊『フェザーン回廊』に着想したのか?というと…
幼帝が亡命してくる際に、イゼルローン回廊を通過したワケがないから。
ヤン曰く、イゼルローン回廊のレーダーは
回廊航行エリアを超えた1.5倍の距離でニラみをきかせている為、絶対に通過が分かるはずなのだそうな。
💡 ヤンの推察
フェザーン商人によって幼帝が誘拐され、ラインハルトはその後をつけて、フェザーン回廊をあばき、そこを通過してくるんじゃないか?(全問正解)
…以上の推察から、ヤンがビュコックに内々にお願いしたいのが、
『帝国軍の侵入に備え、フェザーン回廊の同盟側の出入口を発見すること』
#170 ヤン・ウェンリー大将 イゼルローン回廊 神々の黄昏Ⅳ
ミッターマイヤーとロイエンタールの身の上話を。
ミッターマイヤーは造園技師の家に生まれる。※貴族ではなく平民。ジークと同じ
勇猛果敢、公明正大な性格だったウォルフは、16歳で士官学校に入る。一学年上に、ロイエンタールが居たのだが、学生時代に面識はなかったそうな。
彼が2年生の夏休み、寄宿舎から自宅に戻ると陽気(すぎる)女の子が、庭先で朗らかに歌っている。
彼女は『エヴァンゼリン』。
母の遠縁の親戚で、これからミッターマイヤー家で面倒をみるのだと言う。これ以来、ウォルフは長期休暇のたびに、マメに帰宅するようになった。
その後、ウォルフは士官学校を卒業後に少尉となり、武勲を立てて21歳で中尉に昇進。
同盟軍との最前線の、とある惑星にてロイエンタールと初対面する。
彼ら二人は、🔥炎と🧊氷のようにお互いにない部分を補いつつ、優秀な戦績を納めていった。上層部も2人でタッグを組ませる意義を理解し、2人は常に共に活動していた。
そんなある日のこと。
ミッターマイヤーは鼻息荒く、花屋に突入。
ウォルフ:『花をくれ❗️ 花ならなんでもいい』
フジリューver.では『バラの色』について描写がありませんでしたが、ウォルフが購入したのは『黄色いバラ』。花言葉は『嫉妬』と言うことで、同人誌で散々ネタにされてました😅
ウォルフはエヴァに花束を差し出し、気の利いたプロポーズの言葉を言おうとするも、、、言葉が出てこず、、、
エヴァ:(コクッ)※うなずく
ウォルフは抱擁する。ちなみに知り合って7年目。
さてさて。
バーにてロイエンタールに戦勝報告するウォルフ。
初めは素直に祝福したロイエンタールだったが…数時間後。
ロイエ:『女というのは、男を裏切るために存在しているんだゾ😡』
ウォルフ:『どうしたん😂』
というわけで、ロイエンタールの身の上話。
彼は下級貴族(※ただし裕福)の家に生まれた。母親の家は伯爵家ながら貧しかったそうな。
問題は、両親の瞳の色が青かったのに対し、生まれたロイエンタールの瞳が青い左目に黒い右目の『金銀妖瞳(ヘテロクロミア)』だったこと。
※ロイエンタールがちゃんと愛人に似ているのが、なんとも言えない演出ですネ😅
ロイエンタールの母親は錯乱(してなかった説あり)し、赤子の右目をえぐろうとしたところを取り押さえられる。その後、母は自害。
ロイエンタールは、実父からなじられながら成長した。
成長したロイエンタールはそのルックスを遺憾なく発揮し、超絶モテ男となった。
一方的に愛情を寄せられて、関係した後に一方的に捨てる(原文ママ)のだそうな。
こんな身の上話を一方的に聞かされたミッターマイヤーは、
ウォルフ:『なあ、ロイエンタール、おれは思うんだが…』
‥と声をかけようとすると、話してスッキリしたのか?ロイエンタールは爆睡していた。
その翌日、士官食堂にて。
二日酔いで食事が進まないウォルフ。
そこに同席してきたロイエンタールも、二日酔い。
ロイエ:『昨日の話は…😰』
ウォルフ:『憶えてないな😒』
彼らはそういう仲だった(原文ママ)
さてさて、イゼルローン要塞前。
混戦に持ち込み、トゥールハンマーの封じ込めに成功したロイエンタール(読者にそんな過去が晒されていたとはつゆ知らず)の目前に、
ヤンの旗艦・ヒューベリオンが出撃してきた。
ベルゲン:『なんででしょお…罠なのでわ…😰』
という副官は気にせずに、強気で全艦前進を命じるロイエンタール。
ヤンの狙いは、ローゼンリッターに旗艦トリスタンを襲撃させること。
シェーンコップ:『だが行け(根性論)』
シェーンコップが乗り込む強襲揚陸艦は、チート的にトリスタンに突っ込む。
※『よりによってトリスタンに』というのが スゴい笑いドコロ
しかし、さすが・ロイエンタール。
自艦が強襲揚陸されちゃってても、同盟のノリに動揺すること無くヒューベリオンを追い墜とすため突進していく。
ムライ:『さすがに逃げないと…😨』
無事にヒューベリオンは要塞へ帰還。
あとはシェーンコップに託すことに。
侵入に成功したローゼンリッターは、無事にトリスタンを制圧してゆき…
シェーンコップはロイエンタールの姿をとらえる。
シェーン:『ロイエンタール提督…?』
ロイエ:『そうだ、同盟の猟犬よ』
というわけで、シェーンコップとロイエンタールという銀英2大色男が対峙したところで18巻は終了❗️
18巻の感想
余談ですが今回の感想後半は、夜中の薄暗い光の中・コチラを視聴しながら旅館で書いておりました。
そんなことはさて置き、感想ですよ。
💡 エヴァが(笑)
なんというか、イヤミがなく‥底抜けに純真というか。アンネローゼ・ヒルダ・エヴァ。
※マリーカ・フォン・フォイエルバッハとは
祖父に教わった幸運のおまじないとして「ホクスポクス・フィジブス、ホクスポクス・フィジブス!(「凶事よ消えうせろ」の意)」という呪文でお馴染みのヒルダ侍女の天然ちゃん。ケスラー夫人。いいなぁ。
💡 それから、ラープ門についても触れねば。
ビックリしましたね『ラープ門』。
ここで藤崎先生のオリジナル要素がくるとは‥。
たしかに、フェザーン回廊を無防備にしておくワケないですものねェ、あの技術&資金豊富なフェザーンが。
本編感想内でも記しましたが『同盟側である『カラフ門』が超貧相だったら、』かっこん涙の大爆笑です。
フェザーン:『同盟側の門?そっちに資金を費やすくらいなら、ラープ門につぎ込め‼』
💡 ラスト『薔薇の騎士』がトリスタン突入
帝国と同盟で、世界線が違いますよね。
【帝国(シリアス)と同盟(喜劇ギャグ)】
そんな2つの世界の人間が相対したとき、どちらかの世界に引きずり込まれるワケで‥。
同盟なんぞ、不正チートでもなければやってられませんよ。