今回の連休で、和室の建具の予算発表・カーテン決め開始・クロス決め開始…とイベントが立て込みました。一つずつ記事にいたします。
今回は<予算の暗黒空間>和室のお話です。
ようやく見積あがりました
以前の和室・建具屋さんとの打ち合わせ【家づくり:和室】建具屋さんと棟梁の熱気…vs建具屋編❗️【障子のデザイン指定】…の見積が1か月近くかかり、ようやくできあがったそうです。
この期間、なかなか上がってこない見積書に『合計金額、かなりかかるのかねぇ…もっとシンプルなものでオーダーしておくべきだったのかねぇ』…と夫婦で何度も話しておりました。
ハウスメーカーで、担当営業がおもむろに取り出した『(仮)御見積書』…その金額は!?
営業がページをめくります…ドキドキドキ(゚Д゚;)
絶叫です。
せいぜい、MAXで50万円…いっても38万円ほどで、合計40万円で納めてくださると思っておりました。かっこん甘かったか。建具屋Sさんめェ~!!(←顔が浮かんだことは言うまでもありませぬ)
『さすがに高過ぎる』と判断があったのか、H.Mで最終的に端数を値引きしてくださり合計金額は70万円とのことでした。それでも高いわいッ!
<納得できない内訳>
3枚の片引きの障子が34万円 主人:納得いかない。高すぎる。
フスマが9.7万円 かっこん:単なるフスマに10万円などと笑止千万。
雪見障子16.5万円 ということでやりません(笑)、もはや感想すら無し。
ただし・障子のレールだけ付けて頂き、将来・障子を入れて頂けるように対応していただこうと思いました。スプルス枠代&施工代で6万円だそうです。(この件については問題浮上。また後程)
欄間の16万+5.4万円 しょうがないかな~と思います。←『千本格子』に惑わされている感アリ
長押の材料費2.2万円 ちなみにW棟梁が趣味で作成する『長押(なげし)』の材料代。コチラのお値段は納得できます。
かっこん夫婦があまりに憤慨するので、困惑する担当営業。営業もあの建具屋さんの暴走を止められないのか?😓
オチをつける
営業がおっしゃるに、早くGOサインを出さないと『部材の納期が間に合わず』引き渡し日が延長されるというのです。しかもリビングとの繋がりもあるので、他の部屋の施工もストップしてしまうという。…サイアクじゃないですか。
ほかの建具屋さんとの相見積もりもできないようです。どうしても今、ここで決めてくださいと。
ははァ、ピンときたよ!(厚切りジェイソン風に)
これは…見積書を〆切のギリギリに提示して、ムリヤリ勢いで飲み込ませる戦法ですな!
以前に、そういうやり方で提示してきた方(個人経営で年配オーナーのお店)がいらっしゃり、憤慨したことがありまして。
通用させないですよ・そんなヤリ方は!
主人はまだ憤慨&混乱しておりまして、話がまとまりそうにありません。
そんな主人を見て、頭に血が上ったのをなんとか落ち着けまして。
前向きに、オチをつけねばなりません。
『…そうですか』とつぶやくと、担当営業は電卓を叩きだしました。
しばらくして、
千本格子の欄間はそのまま継続、雪見障子をやめただけのお値段で、こちらの金額に値引きしてくださるとのことでした。
突然の値引きに、その時はラッキー!!と思い、お願いします!と了承いたしました。
ところが。
また後程に記事にいたしますが、壁紙の差額である程度は回収するようです(笑)
結局、施主が勝つということは無いんですね。でも、あの建具屋・Sさんを大勝ちさせるのはイヤですなぁ。
多少の本格的な和室を考えていらっしゃる方へ。
建具の相場観を知っておくべきだと強く思いました。そして、それを建具屋さんに強くアピールすること。
知り合いヅテに建具屋さんとお話できれば最高です。
予算を伝えて、安く仕上げる方法を教えて頂き、その材料費・加工費を知っておく。
建具屋さんとの打ち合わせの際にだいたいの金額を告げておけば、先方もムチャなことは言ってこないと思います。
我が家はド素人ということで、すごい結果になってしまいました(T▽T;)
というわけで、怒涛の見積の打ち合わせがおわりまして、続いては見学です。
床柱など、和室の部材を選びに行きましたよ!
床柱を選びにいく
今回、H.Mで紹介されてお邪魔したのが『銘木を知り尽くした 銘林』さんです。
銘林さんは土日祝日がお休みですが、H.Mが同伴ならば、施主のために特別にお相手してくださるそうです。
担当してくださる男性が、早速・事務所で『床柱』のカタログを見せてくださいました。
我が家は予算的に、床柱はツキ板しか選べません。
ツキ板とは、合板(お安い木)に薄くスライスした天然木のシートを貼りつけた木材です。天然木『風味』です。
選べるのは、8種類。
わたくし・できるだけ、クリエペール~白木に近い色を希望しております…となると『かえで』と『ヒノキ』の2種類しかありませんね。ううっ、選択肢がグッと狭まってしまいました。
が、W棟梁の『かっこんさんに選ばせてあげりゃーイイじゃん★』の一言で選定できるようになったのです。猛烈に感謝です。
現物を見せて頂く
お金さえあれば…
こんなのや…
こんなのも。いろんな床柱が選べます。
今回、予算の都合上で【銘木を知り尽くしている銘林さん】の魅力をまったくお伝えできておりません、ホントごめん銘林さん。
…というわけで、現実を直視しますよ。
かっこんが選べる8種類の中で、銘林さんでストックしているのが↑の4種類とのこと。
かえで…色は良いのだけど、なんだか理想と違うような?
かりん…私のイメージする和室には、この色だと赤が強いのです。
ちなみに、W棟梁いわく床柱のサイズは120mm角~じゃなきゃ見栄えしないよ!とのことです。
『かえで』のパッケージを開封して、床柱の現物を見せて頂けるとのこと。
面倒な作業をスミマセンと思いつつ、どれどれ・どんなかんじ…?
かえで、色は良いのです。
ですが『木目の出かたが、かなり弱い』。そういう木なのですね。
ところが、ヒノキの床柱の在庫は置いていらっしゃらないそうです。あまり出ないのだとか。
『あ・でも、木目を見るならコレで良いか』と、ツキ板ではない『ホンモノのヒノキの床柱』を見せて頂くと、木目が程良い感じでした。
色も白々としていて、軽やかです。
ただし、銘林さんがおっしゃられていたのが…
床柱に木目がどのように出るのか?は、個体差が凄まじいようです。
理想は、このように床柱の中心に木目が露出していること。
本来ならば、『どのように木目が露出しているのか?』床柱の現物を確認して購入すべきのようです。
…が、かっこん家は注文して届いたもので決定してしまいます(´;ω;`)こういう時にイナカ暮らしの選択肢の狭さに泣きます(涙)
和室の天井は
和室の天井は、ラミ天(ラミネート天井)です。
壁紙ではなく、合板に木目調のプリントをしたものを貼ります。
じつはラミ天も、これまでにかなりモメました(笑)
当初は『ラミ天の柄はおまかせで』と担当営業にお伝えしておりました。
が、実際に同じラミ天が施工されている内覧会のお宅を拝見して、柄の不自然さにギョッとしてしまいまして。
かっこん:『スミマセン!この柄では納得できません(T▽T;)』
…というわけで、今回・銘林さんでラミ天も見せて頂くことになりました。
おお、ステキですよ⁉️
当初のラミ天に比べると雲泥の差‥❗️ワガママ言って良かった(すみません・担当Nさん)
プリントされている木目は、まったく同じものが隣に並ぶそうです…ううーん((+_+;))しょうがないのか。
ちなみに、こちらで選べるラミ天はこの一種類のみ、とのこと。
主人:『他のラミ天は選べないんですか?』
という質問に、担当さん・かなり怪訝そうでした。
普段そこまでゴネる方はいらっしゃらないんでしょうね…予算が無い客ほどウダウダ言うパターンッ(T▽T;)
というわけで、ラミ天はこちらで決定★
床框の色は
『床框(とこがまち)』とは?
床の間の黒い部分のところです▲
以下の11色からチョイスできるとのこと。
かっこん、『春慶色』というこの赤い色に惹かれました。
2人同時に言いました(笑)
ここにきて初めて知ったのですが(笑)、床框はこの画像のように『ゴザ』を囲むパーツなのだそうです。
ですので『白系であるゴザ』を囲む床框は、対比色として濃い色が良いとされているそうです。
その話を伺っても、春慶色に惹かれてましたが…何件も物件を見続けていらっしゃるプロがオススメしないのだから‥ということで、無難な『黒杢出し』に決めました。かっこん流されまくってます。
前地板の色は
前地板(まえじいた)とは?
床の間・段差の、低い部分の床のことです。
床柱も白いことだし、あまり濃い色にしたくない…ということで、
MU色という無難な色をチョイスいたしました。
吊押し入れの下は?
『吊押し入れの下の床』について。
素材は、前地板と同じ『MU色』で決定‥となりかけていました。が、
次の瞬間に、私・担当営業・銘林さんの3人がピンときました。
『前地板と同じ素材にすると、違和感がある。』
…前地板はピカピカのコーティングされた板で、しかも黄色い。
それに対して、スプルスは無垢の白木。
白木の天井なのに、床はピカピカの黄色だなんて空間がチグハグしますよね。
というわけで、スプルスに似た素材にしましょう…と見せてくださったのがこちら。
無垢のスギ板だそうです。
『マツは高いので…』とのこと。(本当はそちらのほうが良いのですね)
担当営業は『コーティングしてくださいませんか?』と聞いてくださいましたが、銘林さんは『奥さん・オイルで拭いてお手入れしてください』とのこと。
が・頑張りますか…(T▽T;)…お手入れ難しそうだなぁ。
主人は、前地板と吊押入れの床で色が全く違うけど、良いの?と念を押してきましたが…あえて、違素材を楽しむということで良いのではないでしょうか?
実際に施工されたものを見るまでは、どうなるのか全く分かりませんが(T▽T)
…以上で全て決まりました。かかった時間は1時間です。
銘林さんに『本来は休日なのにお付き合いくださいまして…』…とお伝えすると、
『いえ、どのみち出社しなければならない用事があったので』と答えて下さり有り難かったです。銘林さんありがとうございます。これで、金額がおとなしければさらにありがたいです。
また75万円とか言われたらどーしよう。(トラウマ)
現場にて問題浮上
上棟6週後に、現場を見学に行きますと、和室に問題が浮上しておりました。
記事の冒頭でもお伝えしましたが、『現時点では』和室の掃き出し窓の障子は諦めて、障子のレールだけをお願いしようと思っておりました。
ところが!
我が家の間取りは『洋室~和室』と大きく空間が繋がっているのですが、
棟梁いわく、障子の枠を作るためには、和室のみの壁を8cmふかす(厚くする)必要があるそうなのです。洋室よりも8cm内側に狭まるとのこと。
障子のために、部屋が狭くなるなんてあり得ません!
8cmってけっこうなモンですよ。
…というわけで、障子は完全に諦めました。
棟梁に確認すると、将来・どうしても障子をつけたくなったら、枠だけ加工に来てくださるとのこと。後付けだから不格好だけどね、と。
ムリだろうなぁ(笑)
もうひとつ、問題。
掃き出し窓にはLIXILの目玉である『大型把手(とって)』が付きます。
大きな窓も、大きな把手があるからラクラク開閉ができるよ♥という便利グッズなのですが…
床に座ることが多い和室で、大型把手ってウザくないですかね?
しかも6cmも飛び出ているそうなのです。
せっかく高いお値段の材料(6万円)で窓枠を作って頂くというのに、両サイドに大型把手が付いていたら、どうしても目につくのはソチラだと思うのです。
完成してからヤメてください、は通用しないということです。いま気付けて良かった!
把手を付けないと、画像のように把手を差し込む『スリット』が露出したままになるというのです。
でも、これくらいのスリット・わたし気にならないですが…とW棟梁に言うと、ずっと会話を聞いていたK棟梁が、
K棟梁!
K棟梁ぉぉ!!!
というわけで、主人から担当営業に連絡。
このスリットに関しては、何か素材で埋めることができないか?
ほかの把手で代替えできないか?を検討して頂けるそうです。
担当Nさん、また仕事ふやしてすみません。謝りっぱなしですな‥。
今回もヘトヘトに疲れましたよ。
さて、まだカーテンのお話もあります!お付き合いください。