【家づくりNo.15】和室編:建具屋さんと棟梁の熱気…vs W棟梁編❗【どうなる和室‼】

2016-12-16

前編の熱気あふれる建具屋Sさんとのやりとりはコチラからご覧いただけます。

W棟梁のターン!

棟梁と建具屋さんが寸法の確認をする際に、凄まじい速さで呪文のような専門用語で会話しています。
担当営業が笑いながら、『聞いていても、私にもナンのことだか分かりません( ̄▽ ̄;)』(笑)

『じゃあ私はこれで‥』と、台風のような建具屋さんが退席された後、いよいよW棟梁のターンです。

…と、その前に。
数多く契約している棟梁の中から、なぜW棟梁が我が家に選ばれたのか?

どうしてW棟梁が選ばれた?
じつは我が家に『和室があるから』という理由が大きいんです。

W棟梁いわく、和室をちゃんと作れる大工もかなり少なくなっていると。
和室の需要も減っていて、こちらのハウスメーカーでは『床柱を入れるのは、今年は我が家で2件目』なのだそうです。W棟梁は、和室に自信がない棟梁仲間にヘルプに参上することもあるそうです。

W棟梁:『洋室は誰にでも作れるから、誰が作っても仕上がりはおんなじなの。』

W棟梁:『でも和室はチガウ。』
と熱弁します。和室は大工の腕の見せ所なのだと。

棟梁のお弟子さん時代は、親方について田舎のお寺の建て替えにアチコチまわられたのだそうです。

初めて、弟子として仕事をする日。
左官屋さんのお手伝いを言いつけられて、お寺の茶室の壁に塗り込むための『貝殻』を1日中、乳鉢ですりつぶしていたのだとか。塗り壁に貝殻を入れるとキラキラ光ってステキなのだそうですよ。なんてシャレた初仕事エピソードなんだ(TT)

さてさて話を戻します。

和室に期待しないでいた

担当営業は、初めから正直に『ウチ(HM)は和室は得意ではない』と言っていました(正直ィ!/笑)

かっこん:床柱はどんなカンジでしょうか?床板は…?

と質問しても、担当営業は、

担当営業:『正直、あまり選べないと思ってください…』
という寂し気な返答に、和室はあまりコダワラないでおこう…と思っておりました。

ところが。
純和風大好き・和室大得意のW棟梁は、和室を楽しみたくてしょうがないのです(笑)

W棟梁:床柱なんだけど、どうするの?

という質問から始まり、担当営業とやりとりして…棟梁みずから、それ系の木材屋でテキトーに見繕ってくださることになりました(T▽T*)予算もあるので、そんな立派なモノにはできませんがっ

そして、棟梁によるバリバリの純和風・和室案が展開されます。

せっかくだから、長押(なげし)やろうよ!

長押とは、コレです。

オレ、長押の板を削るの大好きなんだ♥…材料費だけもらえれば、工賃タダでイイよ?

うわー、熱意がすごい!

さらに、

床の間なんだけど、ござ床にしようよ★

『ござ床』の説明の前に、まず現在までの私の和室のイメージ図をご覧ください。

▲床の間をご覧ください。

(余談:当初は床の間の壁面に『エコカラット・ニュージュラク』を貼る予定でしたが、棟梁がかなり反対したため&施工費用を他にまわす…ということで断念しました。)

▼ござ床はこんな感じです。

床の間が少し奥行が狭くなり、畳敷き。本来、床の間は殿さまが座る場所の簡略化されたものだそうです。(棟梁は畳があるほうが正式だ、とおっしゃってたかな…)

布を敷いて、香炉でも置けばイイよ?
なんですとっ!?


いいですねぇ!

でも、お高いんですか?と伺うと、フツーに床の間を設置するのとたいして変わらないとのこと。『だって材料がタタミだもん、高くならないよ』

純和風がお好きな棟梁のオススメならば、試してみたい。

…と、急に不安になった主人&担当営業が私に、
担当営業:『モロに和風になりますが、大丈夫でしょうか?』

う…確かに!モダンとはかけ離れそうですが、、、、

もう、とことん・やっちゃってください(T▽T*)

…というわけで、我が家の和室は完全に棟梁の思うがままです。

カラーバランスだけは口出しさせて頂こうと思ってます、あとは自由にやっちゃってくださいッ!

熱海荘さんの椿のお部屋がかなりイメージです。シンプル素敵。

今回のエピソードをふまえて

和室を予定されていらっしゃる方へ。

極端な話ですが、ローコストハウス~中堅メーカーで建築依頼をすると、和室が得意な大工さんが少ないと思われたほうが良いかもしれません。

『和室にこだわりたい!』ならば、契約前(かなり最初の段階)に『和室が得意な大工さん』に建築をお願いできるか否か?質問されたほうが良いと思います。かといって、純和風だけ得意で洋風がニガテな方に担当されても困りますけどね、難しいですねぇ( ̄▽ ̄;)

お節介なようですが、さらに踏み込んだことを書きます。

ご親族で、『和室かくあるべき』という形式にウルサイ方がいらして、必ずその方を招待しなくてはならないのならば…(笑)、

施主自らが積極的に『和室のしつらえ』を学んで、営業にリクエストしていく必要があるようです。私は勉強しませんでした。ので偉そうに言えませぬ、スミマセン。

例えば『長押(なげし)を付けたほうが良いのか?』は、ご両親にも相談するとよろしいかも、です。和室の奥は深い。

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