2018年12月20日に『自動運転の実用化に向けた規定(道路交通法)』の改正案が、警察庁から公表されました。
『自動運転』なんてまだまだ先のハナシだと思っていましたが、現状どんなことになっているのか?今回・調べてみましたので是非、ご覧ください❗
もくじ
運転中にして〇と×は?
12/20付ニュースで放送された『自動運転中にやって良いこと・悪いこと(※レベル3において。レベルについては後述)』はこちらです。
▲『運転レベル3』に関する規定です
✅ 自動運転中にやっても良い
- メールをうつ(ネットなどスマホ操作)
- 通話する
- 本を読む
- おにぎり🍙など片手で食事する
💡 夢中になり過ぎない作業ならばOKである。
💡 いつでも『両手両足』を使えるようにしておかなければならない。
💡 安全運転の義務は課せられる
✅ 自動運転中にやってはダメ
- 飲酒
- 居眠り
- ちゃんとした食事‥ヒザの上にお弁当を広げる、両手をすぐに解放できないような食事内容
💡 何かあったときに、すぐに手動運転に変われるように待機する義務がある。
‥『自動運転レベル3』では、結局のところ『運転手』は『運転手』のままなのです。
さて、先ほどから出ているワード『自動運転レベル』とは何なのか?、解説いたします。
自動運転レベルについて
自動運転は、5段階のレベル(自動運転レベル)で判定されます。
自動運転レベルの定義を巡る動きと今後の対応(案).pdf
『自動運転レベル』の定義はアメリカにある非営利団体、SAE Internationalが定めたものを採用しているそうです。(アメリカの環境下での定義であるということ、ちょっと覚えておいてください)
‥では、ざっくりと解説いたします。
自動運転レベル1
運転支援システムが『ハンドル操作』か『ブレーキ&アクセル』のどちらかをサポートする。
例)自動ブレーキなどで、すでに販売されています。
自動運転レベル2
運転支援システムが『ハンドル操作 と ブレーキ&アクセル』両方をサポートする。
例)日産のプロパイロット、スバルの2017年夏以降『レボーグ』等に搭載されたアイサイトもこれにあたる。
✅ 車線変更はできない(同一車線の走行に限る)。右折・左折はできない。自動でウィンカー操作できない。
運転レベル3
✅ 特定の場所(高速道路など限定的な場所)で、自動運転システムが車を操作する。
✅ 緊急時はドライバーが操作する義務がある。
そのため『運転手』は、常に運転ができる準備をしていなければならない。
✅ レベル2の動作に加えて、レベル3では『ウィンカー操作・追い越しの動作』などの『本来は運転手が操作すること』全般が自動操作となります。
✅ 余談:『特定の場所』を判定する機能があるはず。走行不可な目的地へ自動運転を設定すると『ここでは走行できません』、など。
日本では『事故が起きた場合、原則・所有者に事故の責任がある』との政府の方針が示されました。レベル4以降はどうするのか?今後また検討予定とのこと。(2018年3月時点)
※2018年時点では、『レベル3』は『アウディのA8』が世界初で搭載されていますが(日本では法整備がまだされていないので)日本には『自動運転が搭載されていないA8しか、存在しない』そうです。
運転する義務(現在のところ、義務ではなく『必要がある』という表現にすべきですが、将来的に道交法で義務になることが予想されます)
自動運転レベル4
✅ 特定の場所(高速道路など限定的な場所)で、自動運転システムが車を操作する。
✅ レベル3と同様なのは『特定の場所』でのみ、自動運転の走行が可能であること。
✅ レベル4の画期的なところは、車内には運転手が居なくて良いという点です。
そのため、飲酒・睡眠、思いのままです。
ここまできて、ようやく自動運転の意義がありますよね。
極論、無人でも走行可能です。
自動運転レベル5
どこでも、自動運転システムが車を操作する。
レベル4以降の『自動運転による事故の責任の所在』については、まだ日本では決定していない。
‥自動運転が起こした責任は誰がとるのか?
車に『勝手に』事故を起こされて、ユーザーが責任を負わされたのでは、私たちは安心して車を買えないですよね。
つづいて、主人による自動運転への疑問。皆さまもご一緒にお考え下さい。
自動運転の疑問
まず、主人の疑問から。
例‥自分が、誰か車に轢かれたとき‥(普通だったら)轢いた相手のドライバーが助けてくれる(救護の義務)。
‥が・自動運転による無人車(運送とか)だったら、誰が救急車を呼んでくれるのか?
さらに‥
轢かれた後に、対向車線にはね跳ばされた場合。
通常なら轢いた相手の運転手が、対向車の車を停止してくれるはずである。
が・無人車ならば、そのまま対向車線に放置され、やってきた対向車に轢かれてしまうかもしれない。
二次被害の為に致命傷となり死んでしまう‥という、そんな悲惨な事故パターンが増えるのでは?
アメリカの基準を日本にはめる?
『自動運転レベル』を定義したのは、アメリカの団体です。
ならば・アメリカの道路事情を想定しているハズですが、日本と違いがありすぎるのに、問題はないのか?
主人は『アメリカのように、砂漠から砂漠の間を広々と走るならば良いけれど、日本では難しいンじゃないか?』と、アリゾナ勤務時代に同僚と話していたそうです。
昨今、狭い道路で子どもがバスと接触して轢かれてしまったり‥狭い道路で事故が起きる、というニュースをよく見かける気がします。
日本の道路事情は、自動運転にむいているのか?‥これはもう、道路インフラ事情など巻き込む、壮大なハナシに発展するのではないでしょうか =自動運転に適応した道路整備が必要である。
トロッコ問題について
主人:『昔からよくある議題として、トロッコ問題というのがあるんだけど‥』
事故に直面したとき、
人命の優先順位をどうつけるのか?
何を優先するのか?は、人によって違う・状況でも変化します。
例えば‥
むごい話になりますが、事故に遭遇して‥ハンドルをきって、どうしても・どちらかの方向にぶつかる必要があるとき。
✅ 猫を🐱轢くのか?、前方の車にぶつかるか?
✅ 信号無視して横断してきた3人組をはねるのか?、信号を守っている1人をはねるのか?
善悪の判断…と言うのでしょうか、倫理的な部分をどう解決するのか?(答えを出すのは、タブーの領域なのでは‥😅)
非・自動運転車と共存可能?
目指すべき最終到達地点は、車が『列車のよう』に走行することだと思います(究極の安全・効率化)。
今後は信号も、自動運転にあわせて整備されるのではないでしょうか。
でも、その中に自動化されていない車が居ると、その車が自動運転車の『足かせ』となってしまう。
‥そこから想定されることは、
自動運転が付いていない車は、ある日・突然『走ってはいけません』と言われてしまうのではないか?
もしくは『都市部だけ走ってはいけません』など、限定的に禁止されることも予想できます。
どのみち、最終的には『全ての車がシステム的にリンクされるはず』です。(‥というのが主人の言)
レベル3はむしろ危険では?
以下はかっこんの(小学生レベルの)感想。
レベル3の規則で『寝ちゃダメ』とありますが‥
飲酒する人は、欲に負けて飲んじゃうでしょうし(どうせ事故んないんだから、飲んだって構わないよ❗と)
ボルボは、2021年にいきなり自動運転『レベル4』を発売予定なのだそうです。
これは完全な憶測ですが‥
各自動車メーカーは、レベル3はリスクが多きすぎて本格的には販売しないのでは?と思います。
法律で『運転者に事故の責任がある』と書いてあったとしても、ユーザーから訴えられて『責任の所在』で確実に揉めるのでは?と。
レベル3の技術まで実現できるのなら、すぐレベル4の技術まで達するはずです。
自動運転が搭載された車を購入したいという方は、レベル3を見送り、レベル4販売まで待つべきではないでしょうか。レベル4なら寝れますし。(レベル3とレベル4で、お値段100万円違うよ‥だったらどうします?😅)
総括
政府は『自動運転』に関して、私たち国民の意見を広く聞きたいという姿勢を示しているそうです。
未来の技術について議論する、というのは今後どんどん行われていくことでしょう。
今回の『自動運転』を良い機会ととらえ、私たちも活発に議論すべきではないでしょうか。
1つ心配なのが、2020年のオリンピックまでに自動運転の実現が目指されるそうですが、早急すぎやしませんかね‥😓
( ^ω^)・・・。
たった今ニュースでさらに放送されていたのが‥2030年から『空飛ぶ車』の量産を開始することを目指すメーカーがあるそうです。