幼稚園のママ友さんから、ある日にLINEが入りました。
『…ん?、サッカー教室ってナニ?』と聞き返すと、
んああ?…そうでしたっけ??(--;)
わたくし全くサッカーに興味が無く、赤ちゃんの胃腸炎騒動で余裕が無かったため、無意識に捨てていたようです。
どうやらそのママさんのお子さん(Rくん・息子の親友)は、サッカー教室にあまり乗り気ではないようで、ママさんが行かせたいようです。私の子が行くという理由で、行かせようと目論んでいるようですね😅
息子に『はーちゃん・サッカー教室の見学、行ってみる?R君も一緒に行くよ』と聞いてみると、『行く!!』
もくじ
年少さんは息子1人だけ
ところが、体験教室の日にちが迫った頃です。
息子の通う幼稚園でインフルエンザが大パンデミックいたしました。各クラスが続々と学級閉鎖。
そんな中でなんと、一緒に行く予定だったRくんがソッコーで感染し、ダウン。息子はかかりませんでした。Rくんはどう考えても、予定されていた日の教室に参加できません。
Rくんのママさんは、コチラを誘った手前『どうする?体験教室へ、はーちゃん1人で行く?』と心配してくださいました。うーん、どうしようか。
息子に『Rくんは同伴しないけど、サッカー教室に行ってみるかい?』と確認してみると、不安そうでしたが『行ってみる』と言うので、ようし・じゃあ行ってみるか!
行ってみて大ピンチ判明
幼稚園の放課後を利用して、幼稚園併設の体育館でサッカー教室が行われました。
コーチは2人。そのうち1人は、有名チームの試合の解説をやっていらっしゃるような方らしいです。もう、覇気がビシビシとすごい。
『喋り』もお腹の底から声を出していらっしゃる。しゃべっていて、気圧(けお)されます(笑)
参加人数は、前年度からの生徒である年中さんが4人。体験見学者の年中さんが2人。
年少さんは、息子1人だけでした。(ほかにも希望者が居たようでしたが、インフルで欠席したそうです)参加人数は全員で7人。
年少1人だけって、大丈夫かしら…とドキドキです。『お母さんは上から見学してください』と言われ、退場いたしました。
まず、コーチの自己紹介。そして、
モゴモゴする息子。だって▼、
ゴメンよ、サッカーが何なのか教えてなかったね!!
この瞬間、久々の滝汗をかきました。いや、本当に何も知らない状態で、教室がスタートしてしまいました…無謀すぎる。(『うたメダルの歌詞』とかなら詳しいんですが!)
教室の内容と息子の様子
まず、スタートラインにみんなで並んで「ようい、ドン!」とかけっこ。ゴールでコーチとハイタッチ。
年中さんの他の子たちはものすごいイキオイで走り終えますが、息子はものすごく遅れてゴール。この時点で、プライドの高い息子は早くも傷ついていたと思います(^^;)
続いて『こおり鬼』。息子は全くルールが分かりません。ですが、皆に混じって見よう見まねで一生懸命にウロウロと逃げます。鬼役の年中さんは手加減してくれてました(ありがとう、優しいな~)
その後、ボールを足でキープする練習。既定の秒数内で、左右交互に何回、ボールに足を付けることができたのか?を報告しあいます。息子はコレはなかなか上手くできたので、ホッと安心いたしました。
次に、半径2mほどの円の中心に柱をたてて、1人1コのボールを用意し、そのボールを蹴って柱に何回当てることができるか?…いっせいに7個のボールがボーン・ボーン!と入り乱れました。(ボールは柔らかく、軽い素材のものです)
『あわわ、顔に当たらないかしら(T▽T;)…』とハラハラして見ていると、誰かの蹴ったボールが、ピャッと息子の顔をかすめました。
息子の顔にボールが当たった
息子が大声で、コーチに非難がましく訴えます。…うわー、機嫌が悪くなるかしら…と覚悟しました。
コーチは何て言うんだろう?と、リアクションを見ると…コーチは息子の痛さ加減を見極めつつ、スルーしました。(『うん、大丈夫』くらいの小さな声掛けがあったかもしれません、私のところまで聞こえませんでした)
息子は、しばらく『ムムム』として、ですが気をとりなおしてそのままボール蹴りを再開しました。
そして、また息子の顔にボールがボーン!!(笑)…今回はかなり強めでした。
ところが、今回は『とりあえず言っただけ』で、先程のようにコーチに糾弾したような素振りではありませんでした。そう言ってすぐ、そのまま夢中でボール蹴りを続けました。
コーチのリアクション
コーチの対応にあなたはどう思われますか?
なんてヒドいコーチなんだ、痛がる子供をスルーするなんて…と、コーチを非難したくなるでしょうか。
私の感想はこうです。
正直に言いまして、1回目にボールが当たって、息子の糾弾をスルーしたのを見た時には『そ~なの?』と一瞬・思いました。
ですが、2回目に強くボール当たった時に、息子はその憤りを自分の中で上手に処理できていました。
たった5分ほどの時間の中で、とてつもない成長を見せつけられました。コーチのあの『スルー』というリアクションが正解だったということ、認めざるを得ません。(おそらく、コーチにはそういったケースのノウハウがあるのでしょうね)
4歳児、家庭でこの成長はあり得ない
例えば、自宅で身内に囲まれ続けていたならば…。息子は4歳児なので、公園でお友達とボールの蹴り合いをするという想定はまだありません。
遊んでいて、家族の蹴ったボールが、ボーンと息子の顔に当たったとします。
そりゃあもう、大泣きするでしょう。へそを曲げるかもしれません。何か甘いモノでも食べさせてあげるからと、甘言で機嫌をとらねば憤りを納めることはできないでしょう。
家族の中では王子さまのように大事にタテマツられているのに、教室のチームの中では大勢の中の単なる1人。特別扱いなんてありません。
不都合なことがあってヘソを曲げ続けていても、誰も機嫌をとってくれないし、その間の時間がもったいない…小さいうちにそう気付けることは、とても大事なことではないでしょうか。
これは『教室』の存在意義の大きさを認めざるを得ません。甘えが通用しない世界で、コーチに叱咤激励されながら仲間と汗を流す時間。かけがえがないですよね。
教室の後半あたりで、息子からコーチに話しかける場面もありました。初対面のオトナの男性に話しかけるなんて、今まで無かったのに!
途中でヘバることもありましたが、充実した体験教室を終えることが出来ました。
その日の晩、帰宅した主人に得意げにサッカー教室の話をする息子。
『はーちゃんの顔に、ボールが当たったんだよ❗️』
…と、得意そうに言っていたのがとても印象的でした。たったの45分の経験で、成長したなぁ…。
…とは言えども、月謝の壁ッ
わたくし『体験教室だけ付き合いで行ってみて、あとはお茶を濁そう』と思っておりました。ですが、今回のエピソードでかなりグッと来てしまいました。
ですけれども。
月謝がかなり良いお値段。ひー。マイホーム計画もあるのに、習い事ローンも開始してしまうのが気が引けます。コーチのテンションの高さからすると、月謝は当然の額だとは思いますけれどね。。。
この話を主人にすると『それでも通わせたいね』と言います。この記事を読ませて、改めて感想を聞きたい。
肝心の息子の感想は、『あれ?今日だけでしょ?、毎週…??(-_-;)』今日だけという条件で頑張ったのね(笑)
そして、肝心のRくんの体験教室は別日で、またこれからあるそうです。彼がどうするのか?にもよりますが…さてどうなるか?来年度からでも良いのよ!(月謝的にっ)
4歳児、年少さんで『●●教室』などに興味を持っていらっしゃる方へ。技術の習得というより、精神鍛錬の場の意味合いがとても大きいと思います。お子さんの意思があるならば、積極的に体験・見学をしに行ってみてください!